北京五輪壮行試合 U-23日本×U-23アルゼンチン(国立)


 29日夜、親睦団体FC.bossのbarcaw氏、SWT氏、tor氏の三名は東京・国立競技場にて開催されたU-23日本-U-23アルゼンチン戦を観戦したものの、後半途中から激しい雷雨に遭遇、試合は80分過ぎに打ち切りとなり、三氏は辛くも国立から脱出した。


 後半から降り始めた雷雨は時間と共に治まるどころか激しさを増し、SWT氏の折り畳み傘で肩を寄せ合っていた3名もSWT氏の右半身、tor氏の背中、barcaw氏の左半身は事実上の吹き曝し状態で激しい雷雨に打たれ続ける結果となった。
 後半40分近くになって一際大きな稲光と雷鳴が轟き、主審が試合を止めてメインスタンドに向かった瞬間、3名をスタンドに縛り付けていた最後の糸が切れ、コンコースに脱出した。3氏だけでなく、それまで残っていた周りの観衆全てが一斉に動き出した瞬間を振り返って「ある種の集団心理の発露を見た思いだ。」とbarcaw氏は後に語っている。
 脱出後、barcaw氏とSWT氏は数分の間言葉も無く、今眼前で起こった現実を把握する事に時間を費やした。入口は封鎖され、もはや如何に早く帰宅するかのみに全神経を集中させた中でbarcaw氏は『国立競技場前〜六本木〜中目黒ルート』を提案、協議の結果これは採用された。しかし、千駄ヶ谷門に向かうコンコースが人で溢れ帰る光景を見てこれを断念、結局雨も収まってきた事もあって通常の外苑前ルートに変更された。が、ここでも神宮の阪神戦とぶつかる想定外の不運も重なり、結局表参道経由で辛くも渋谷に辿り着いた。
 この過去例を見ない一日に対して3氏からは「明日早いからキツイ(tor氏)」、「風呂入りたい。豚汁的なものを食べて温まりたい。(barcaw氏)」「帰りは菊■から1人になるからつらい。(SWT氏)」とのコメントが寄せられているが、およそ代表戦/サッカー観戦で数々の経験を積んだ人間とは思えない軟弱な発言として物議を醸している。


 なお、試合はU-23日本代表が0−1で敗れたものの、好機を作り出すなど内容的には善戦し、本大会に向けて調整が順調な事を伺わせた。