2つのチーム

 何故だか分からないが、ここの更新は忙しい方が頻度が高まるから不思議だ。


 それはそれとして、この所は欧州のクラブシーズンが終わって代表戦に向けたメンバー発表ラッシュだが、その中で特に2つのチームが特に目を引いた。
◆その1.コンフェデ杯に向けたスペイン代表
 どんな代表チームも―――例えW杯で優勝するようなチームでも―――23人の中には明らかに周りとレベル差のある者や、実力未知数だけど期待値込みで召集される若手がいたりするものだが、このメンバーは年齢構成、ポジションバランス、各自の特徴、全てに隙が無い。カシージャス、レイナで盤石なGK、ピケが台頭したDF、相変わらず全員ボールが持てて、加えてリエラみたいなサイドアタッカー、マタ、ブスケッツの若手も台頭した中盤、ビジャ、トーレスの最強2トップにスーパーサブ・グイサと高さのジョレンテが控えるFW陣―――これ程完璧な23人というのを自分は見た事が無い。コンフェデでも優勝候補筆頭だ。


 ただ、随分とこの世界に浸かり過ぎて多少醒めた目で見てしまいがちな自分のような者は、今、完璧だからこそ来年はおそらくそうではないのではないかという直感を拭い去る事が出来ない。


◆その2.U21欧州選手権に向けたU21ドイツ代表
 何に驚くって、ルーツを国外に持つ選手の多さ。パッと挙げるだけでもベック(ロシア)、マリン(ボスニア)、エジル(トルコ)、ケディラチュニジア)、ボアテンク(ガーナ)、デヤガー(イラン)、カストロ(スペイン)など。他にも顔や名前でそれらしい選手がいるし、この世代にまで多国籍化が進んでいるとは。フランスやオランダは旧植民地からの人材が多いけど、ドイツの場合、植民地というものを世界大戦で失っているから、出稼ぎとか東欧の民主化とそれに伴う政情不安で移民してきた人々の子弟だろうか。過去例に無く所属クラブでのレギュラー率が高いので、ベスト4までは行くと予想。