高校選手権決勝 山梨学院大付属×青森山田(国立)


 去年の決勝はどちらも特徴がはっきりしてて―――守備はズタボロだけど大迫の攻撃力でカバー出来てしまう鹿児島城西と好守のバランスが良く、相手の弱点を徹底的に突く作陽―――面白かったけど、今年の山梨学院も前線のスピードでかき回す攻撃は観ていて楽しかった。開始から飛ばしてたから最後は息切れするかと思ってたんだが、11番加部を入れて前線に基点を作り、流れを相手に渡さなかった采配は見事だったと思う。青森山田は全体的に巧いんだけど、これといった特徴が無く、強いて言えば昔の市船みたいな手堅いサッカーのような印象もあったが、あの市船程守備が組織立って強固でも無く・・・てな感じ。最後も2番を前線に上げてパワープレーをしたかったんだろうけど、放り込みの距離が短くゴール前まで届かないままあっさりクリアされたり、こぼれも拾えなかったりで中途半端なまま時間を浪費したまま試合が終わってしまったという。柴崎も確かにパスセンスは凄くて周りを使いながら細かくパスを回していくプレーなんかは遠藤っぽかったけど、10代の内から今の遠藤みたいなプレーというのも小さくまとまってしまうような気がする。若い頃の遠藤はもっと前に上がってたし、ミドルも打ってた。パスセンスよりもむしろそういった攻撃力、得点力で有名だったと記憶しているが。


 元旦以来、観戦時の膝掛けはもはや必須アイテムとなりつつある。これで後はヒートテックを導入すれば完璧かな。次の観戦は東アジアだろうけど2月はまた一段と冷え込むし、屋根のある味スタはともかく、屋根無し吹き曝しの国立でしかも夜ときたら相当の覚悟が必要だ。