途中で挫折しかけた。

 神曲・天国篇/ダンテ・アリギエリ
【要約】
地獄、煉獄を経てついに天国に昇ったダンテはベアトリーチェや聖ベルナールに導かれながら各界で様々な聖人に出会い、ついに最高峰・至高天にて万物を動かす神の愛を目の当たりにしたのだった―――めでたしめでたし。


 前の2篇と違ってかなり難しく、各章末の注釈と本編を行き来する回数が激増。それはダンテ自身も自覚してたらしく、冒頭に↓の様に書いてる。


 おお君たち小さな舟にいる人よ
 君たちは歌いつつ進む私の舟の後から
 聴きたさのあまりついて来たが
 君たちの岸を指して帰るがいい
 沖合に出るな。君たちはおそらく
 私を見失い、途方に暮れるにちがいない。


 要は今篇は前と違って難しいから止めるなら今のうちだ、って事なんだが、そこまで煽られたら逆に読み進むしかないと(苦笑)と途中投げ出しそうになりながら気合を入れて読破してはみたものの、この作品は(地獄篇からずっと当時の教皇を批判し続けるような)ダンテの怨念というか怒りの発露なんだろうなっていう事以外あまり分かったとは言えない。神学の領域に入られるとさすがにお手上げ。
 通勤時間とかでなく寝る前に読んでたんだが、正直1歌(全33歌)読むのにも精神的に疲弊するのでここ最近大分寝付きが良くなった。