日蘭戦

 負けは負けだが、最少得点差というのはデンマークが蘭に2点差負けだった事を鑑みれば最低限の結果は手にしたとも言えるので、悲観すべきものではない。
 振り返れば失点シーンでの川島のプレーとか(この人はミドル対応が唯一の弱点で、去年のナビスコ決勝とかJでもこういうパンチングミスで失点を食らっている。)、最後の岡崎が外した決定機とか世界との差と一言で片付けられそうなシーンはあるし、背番号10の、皆で盛り上がってる輪に入れないような孤独なプレーとか突っ込み所はあるにはある。だがこの試合で感じたのはそういうものとは違う次元の問題。
 これまでなら強豪相手に先制されれば意気消沈して反撃する力もなく、終了間際に追加点を食らったりして終わり、というのがお約束だった。それこそ去年のオランダ戦のような。だが今日はむしろ失点してから全員が前に一歩踏み出して相手陣内に攻め込み、決定機も創りだした。
 これなのだ。見たかったのは。上手い下手ではなく、どんな相手にも臆せず立ち向かっていく―――これが代表チームって奴だろ?どんな巧い集団だろうがこれが無ければ前回のような結果に終わり、後に何も残らない。今日のテンションさえ持続できれば、GLのその先も見えてくるんではないかと。まぁこういう時に限って、チャンスを何度も迎えながら最後は相手のエース―――ベントナーとかトマソン―――に決められて0−1てのがパターンだったが、この際そういう呪縛からも脱してくれ。


 今日こそはPV未勝利ジンクスを破れるのでは、あるいは1大会1回は引分けるジンクス発動で勝点ゲット、と目論んで渋谷に向かったが叶わず残念。申し訳ない位で。車で行った帰りにハチ公前の交差点を通ったら、物凄い人だかりで警視庁も総動員の異様な光景だった。デンマーク戦はまた願を掛けて家で視る事にする。寝ないようにまた疑似チャットするから家にいる関係各位は携帯片手に皆起きてるように(笑)