リビア騒乱について

 カダフィが外国人傭兵を使って弾圧しているというニュースを耳にした時、時代は全く異なるが三十年戦争でドイツ地域を荒廃させたスイス傭兵とかランツクネヒトを思い出し、事態は記事や映像から伝わる感触より悲惨な状況なのだろうという印象を持った。正規軍ならば国民に銃を向ける事に躊躇う事も有り得るが、外国傭兵だとそういった感情は極力排除される。(だからこその傭兵なのだろうが。)ソマリアの海賊もそうだが、この世界は時々21世紀なのか本気で疑うような出来事が起こるな。ヒジュラ歴だと今年は1432年だけど、西暦でいうその年代において欧州がどういう時代だったかを考えると尚更に。今回の場合、過去傭兵の力を借りて政権が維持された試しが無いんで、遅くとも春になるまでにこの大佐はどこかに亡命するか、あるいは望み通りの結果を迎えるかもしれない。

 
 そうそうカダフィと言えば息子がセリエAでプレーした事もあった。金の力でクラブのオーナーに収まるというのはまぁ有る話だけど、選手としてセリエAでプレーしようと思うその発想が凄い。所属したのがペルージャって所がまたリアルで笑えるんだけど(苦笑)多分自分(実際には親の)力で世の中何とでもなると本気で思ってなければこういう真似は出来ない。フセインの息子といい、独裁者の息子がその国のサッカーやスポーツ界を支配する例は多いけど、親としても子供の小さい頃にサッカーボールを買い与えていたような感覚なんだろうな。まぁこの息子も追々厳しい運命が待ってるんだろうけど、セリエA初のリビア人プレーヤーとしては歴史に名が残るから、その点父親より少しはマシか。