今日の出来事

 立っていられない程の揺れは今まで経験した事が無かった。揺れの大きさよりも、最初の、あの数分続いた長い揺れの方に恐怖を感じた。丁度ビルの2階で会議中だったんだが、道路向かいの小さな雑居ビルが横に大きく揺さぶられている光景と共に。
 首都圏の通勤者には会社待機要請も出ていたけども、日を跨ぐ前に帰りたかったので先輩2名(共に神奈川在住)と事務所を出て一路南へ。出てみると、あらゆる道路に人と車が溢れていたけど、中にはヘルメット着用者や防災リュック(?)、小さい子供は防災頭巾(懐)を装備している人もいて、さすが日頃から備えてる企業/人は違うと先輩と感心した。違うというのは例えば備蓄用に買った食料を、倉庫のスペースを取るし新しく景品を買う予算も無いからという理由で展示会で客に配ろうとするような会社との比較においてだが。
 さすがに3時間革靴で歩いていたら足が張ってきたが、残り約5kmと言う所で電車が運転再開したので運よくそのまま帰れた。ようやく家に辿り着き、玄関前からふと外を見ると、東の方面の空が一部異様に明るく輝いていて、建物の間から時々眩しい程に光る物体が顔を覗かせていた。最初は蒲田か大森辺りで火事なのかと思ったが、それにしては規模が大き過ぎるなと思っていたら、TVで市原のコンビナートが炎上しているニュース。さっき見た光は、コンビナートから吹き上がる炎だった。東京湾の向こう岸がこんなにも近いとは。この件もそうだが、東北で今起きている大規模な火災の映像を視ると、この世の終わり、北欧神話でいうラグナロク―――最後は炎の巨人スルトが世界を燃やし尽くす―――とはこんな光景かと思ってしまう。


 それはともかく今日の出来事は記録しておくべきものなので、感覚/印象が残っている内に書いておく。明日は色々予定があったり、変わったり、さらに追加されたりと、何時に何をすべきかよく分からなくなってるのだが、取り敢えず今夜中に洗濯はしておく。