このスタジアム自体は2月の駅伝以来だが、観戦となると昨季の最終節以来だから5ヶ月弱振り。ただスタジアムに着くといつもと変わらぬ雰囲気で、あまりそういったブランクは感じさせなかった。むしろ引っ越してから初の日産行だったので、新横浜から歩いてあの労災病院横のスロープを上がって行くルートに違和感を感じたり。
【昨季と変わった点】
・東ゲート入場口が去年までは左寄りだったが、今季から中央から入れるようになった。
・電光掲示板が最新機器に取り替えられて画質が良くなり、画面全体に映像が流せるようになった。
・選手紹介の映像クオリティが高くなった。
試合前には横浜と横須賀の市長が挨拶をしたのだが、元川崎の寺田と高校の同級生と言う若い横須賀市長のスピーチは谷口と小野が横須賀出身なのをアピールしたり、地元愛に溢れていてなかなか良かった。選手激励でも、その2人にだけは他の選手より明らかに強く掌を握り締めていたし(笑)
試合は1−1の引き分け、という事で両チームについてそれぞれ所感を。
【横浜M】
名古屋戦、鹿島戦とポジティブな結果だったし、清水があまり状況が良くないという話を聞いてたんで今日は3−0位で勝つかなと。が、始まってみると引き気味の清水に対して後ろから繋いで攻めようとはするのだが、いかんせんパス回しが1テンポ遅かったり、スピードが不足していたりしてなかなか流れを掴めなかった。攻めのパターンと言えるのはセットプレーか、GKが左サイドに張ってる小野にフィードして、ボールを受けた小野が仕掛ける位。前の2試合は攻めて来る相手にカウンターで対抗すれば良かったけど、こういう引いてくる相手への攻略法は苦労しそう、という事で今季は(今季も?)ホームよりアウェイで勝点を稼ぎそうな予感。
ただ、先制された後の放り込みは、放り込みと言えどこれまでのただ前に蹴り出すだけのパターンより可能性を感じたし(金根煥は空中戦ほぼ勝利)、あの小椋が縦パスを入れたり積極的にミドルを撃ったりと個々の選手は成長してるかと思う。小椋、兵藤、谷口は、潜在能力では今代表に居る長谷部、細貝辺りには決して負けていないと思うんで、後は精神面の成長に期待したい。
【清水】
過去2試合の評価が散々だったんで、今日の内容は意外だった。特に右サイドの大前&辻尾のコンビで何度も敵陣深くまで攻め込んでたのが印象深い。まぁ伊藤を含め攻撃陣に“軽量感”は否めず、さすがに中澤&栗原コンビを攻略するには足りなかったが、このまま組織を熟成させればそこそこの成績は収めるのではないかと思う。
ただ、小野を左サイド(左ハーフor左ウイング?)に張らせてたのは勿体無かった。あの場所だと後ろからのフィードとかサイドチェンジで相手DFと空中戦で競うシーンが多いけど、この選手はやっぱ何度もボールを触ってリズムを掴むタイプと思うので、ああいったプレーはエネルギーの浪費に思える。外に出たボールをトラップするシーンとか、試合に関係無い所でのさり気ないテクニックにはゾクッとしたけど。
そういやJに来てから元祖和製アンリを初めて見たが、思ったより体幹が太くて、そこはさすがに欧州で鍛えられたのを伺わせた。背も高いし、スピードも標準以上あるし、身体的には物凄いFWになる素質と思うんだが・・・。
試合後は諸所の用事でみなとみらい、横浜駅近くを周って実家に帰ったけど、新横浜⇒MM21⇒横浜⇒実家とこれだけで十分“横浜”を満喫した気がする。天気も良かったし、あの横浜駅の雑踏すらどこか安心感を覚えた(笑)