U17雑感

 U17のブラジル戦のハイライトを視て、やっぱ自力は相手が上とは思ったが、唯では負けない粘り強さを見せてくれて、これも南アの遺産なのかな、と。1年前のオランダ戦も負けはしたけど最後まで抵抗して最少得点差で凌いだのがデンマーク戦に繋がった訳だし。
 これで現U17世代は93年組のU18に合流して来年のアジアユース、再来年のU20W杯を目指すのだが、果たして何人が残るだろうか。U17の直近2世代、07年の城福U17(90年生)と09年のプラチナの代(92年生)はU18で上の世代と融合に失敗し、連続でU20W杯出場権獲得失敗。柿谷も宇佐美もU17の頃の華々しさに比べてU19での不完全燃焼感は残念だった。日本のユース代表は監督次第でサッカーの志向も人選も大きく変わってしまうのがなぁ。とは言えさすがに過去の蓄積、教訓、成功事例から世界大会で結果を出すために条件は見えてきていると思うんだが。特に次の3つは最低限必要。
(1)ボールを繋ぎ、敏捷性を活かすサッカー
(2)大型GK、CBを置く。いなければ我慢して育てる。
(3)チームの一体感(チームの為に全力を出し尽くす選手の選考)
 3だが、今回のU17は毎日JFAのサイトで活動記録が写真付きで更新されてたんだが、見てるだけで雰囲気の良さが伝わってきた。これもまた南アの成功例を活かした好例と言えるだろうか。


 監督次第でサッカーが変わると書いたが、その意味で次のU17W杯を目指す世代(96年生)も今回と同じ吉武監督で臨むのはナイス。この人は中学の教師(サッカー部監督)から大分の下部組織、そしてJFAに入った人だけど、他のJFA専任と違って教育指導者の面が濃い。サッカー指導者としても中学教師時代に三浦アツとか永井を育てたりしてるなかなか凄い経歴なんだけど。2世代連続で同じ監督てのは珍しいが、この際日本のペケルマンになって頂きたい。