神奈川県リーグ2部(谷本公園)

 再び谷本公園へ。前回は梅雨明け前の曇天だったが、今日は快晴で強烈な陽射しが注ぐ中13時開始と言う、試合をするにはあまりに厳しいコンディション。今回もRAT勢2名が来てくれて、途中から久し振りなS野も来て4人で色々語りながらの観戦。
 毎回試合前に県サッカー協会のHP等は見ているものの、相手の強さ等は過去の結果・実績で判断するしかないのでどのような相手かは試合が始まってからこの眼で判断するしかない。今日の相手は前線に体格、技術、スピードを備えた選手、その後ろには小柄ながらキープ力に優れた中盤がいる(おそらく)4−3−3の布陣だったんだが、特に前の2人―――左FWはこれは通らないと思ったパスにも追い付くスピード(加速力)が有り、真ん中のFWは体格だけで判断すれば前でどっしり構えてそうなタイプに見えるがドリブルで仕掛けることも出来て、尚且つFKのキッカーまで任される程蹴る技術も備える厄介な相手だった。県リーグの試合で3トップのチームなんて初めて観たが、この布陣を機能させるには個々で打開できる技術とフィジカル、走力が大前提なんだろうなと、バルサチェルシー等世界トップレベルでこの布陣を機能させるチーム(とその面々)を思い浮かべながら実感した。
 その他自分がそのチームのレベルを推し量るポイントとしては、狭い場所、特にライン際での個々のボール扱いであったり、チームとしてのパス回しは見てる。より比重を置いてるのはチームとしての動きかな。狭いエリアで2人〜3人が協力して相手の厳しいチェックを上手くかわしたり、加えてボールを前に運んだり出来るチームはやはりそれ相応のレベルにある。今日の相手はその点もなかなかスムースだった。
 試合は前述のCFに決められて先制されたけど、後半開始早々にONIのアシストから同点に追い付き、その後は相手の運動量も落ちて何度も良い形を作る展開。自分はこのチームの右SBの選手のプレーがまるで(好調時の)内田アツトみたいで好きなんだが、今日も彼はオーバーラップしてクロスや惜しいミドルを放ったりの活躍。相手も何度か決定機を迎えたんだがその度にGKが防ぐ活躍で1−1のまま時間は過ぎて行く。
 観ている方も流れから考えて勝ち越せる、いやこのまま手堅く勝点1かと逡巡している中で、CKからGKがファンブルした所を押し込まれ、勝ち越しを許す。その後も惜しいチャンスはあったものの、そのまま試合は終了した。 
 2失点目だが、それまでGKはMVP級の活躍を見せていただけに何とも無常な結果となってしまった。一緒に観た友人が(他のスポーツに比べての)サッカーの1点の重みを語っていたが、どれだけ良い内容であろうとも1つのプレーで勝点が0にも3にもなる非情さは今まで分かったつもりではいたが、友人チームの試合で痛感させられた。さっきの布陣の話もそうだが、このチームの試合を観ると改めて気付かされる事が多いと言うか、今までTVやスタジアムで見ている中で蓄積されたものを補完してくれてるように思う。
 試合後は結果が結果だけに声は掛けられなかったけども決して悪い内容ではなかったのだし、リーグはまだ半分も消化していないのだから、残り試合で一つづつ勝点を積み上げる事を願ってる。