特別編

 今日は一番に観に行っているチームと言う事でマリノスについて少しばかり。
解任された人のこれまでの2年間を観ていると、感覚が古き良き日産自動車サッカー部の時代、あるいはJ初期のまま止まっていたような印象を受ける。一言で言えば“各ポジションに代表クラスがいるのが前提のサッカー”かな。酸いも甘いも咬み分けた経験豊富な選手達を揃えて、劣勢でも慌てず、ここぞという時に1点取って勝ち切っていくという。04年辺りまでならそれで通用したんだろうけど、今はその域に達してるのは中村、中澤、後は大黒位か。残りのポジションは若い選手を使いながら鍛えていかないと行けなかったんだが、残念ながらそういうノウハウが無かった。若手が多いように見えて、実際に起用されてるのは小林、谷口、兵藤、小椋、栗原等の年齢的に中堅だったり補強選手だったりして、数少ない若手レギュラー格である金井、小野にしても、U22にいる同世代の同ポジションの選手と比べると、という感じ。

 やっぱ指導者にもっと投資するべきかなと。↑のようなサッカーを志向してる限り、その実現には莫大な投資が必要だが(毎季1〜2人は代表クラスを補強しないといけない。)、今いる戦力に相応しい監督を連れてくればコストは大分抑えられる。ユースはまだ機能しているのだから、そういう選手達を鍛えて戦力にするような。自力で探すのが無理ならクルピ、シャムスカを引き抜くとかそういう判断が欲しいわ。え?マルキーニョスに1億?無いわ(苦笑)

 このように考えていくと必然的に最後はフロントの問題に行きつく訳だが、この5年で社長は3人目だけど、トップが代わっても特に改善が見られないと言う事は、原因は他にあると考えるのが自然な流れかと思う。つまりはこの5年間クラブにいる人間、それも現場のスタッフではなく幹部の立場にいる人間こそ代わる対象となるべきかと。親会社からやって来た後でサッカー界について学ぶトップよりも、事実上クラブを動かしているのはこういう立場の人々なのだし。むしろ矢面に立つ社長の陰であまり名前も姿も見せない分タチが悪いかもしれない。

 という感じだが、年チケを申し込んだので、来年もまた日産or三ツ沢で観戦するのは変わり無い。今年もまた未踏破スタジアム制覇行を続けたく、ヤマハ、豊田、万博、キンチョー、ビックアーチのどれかは行ってみたい。

 【追記】
 それにしても(余計なお世話だが)解任された人はこれからどうするんだろ。またNHK解説に戻るのかもしれないが、代表戦関係は既に福西、山本がポジションを掴んでるし、元々それほど上手い解説という訳でも無かったのに現場に出た結果がこのような結末を迎えて、説得力もかなり失われてしまったし。早○みたいなトークも期待出来ないから、やっぱ50を過ぎてからコーチも下部組織の指導も経験せずにいきなり監督というのは本人とクラブ双方にリスキーだったと言うしかない。