2012J展望(後編)

◆中位
大宮、仙台、川崎
 大宮はいつもの様に、良い内容で連勝して上位進出と思わせながらその後負けが込んで帳尻を合わせ、いつもの場所にいるのかなと。この5年位で選手も監督も殆ど入れ替わってるのに、サッカーの印象がまるで変わらないのは凄いわ。
 仙台は梁の怪我が痛過ぎる。去年の、奇をてらわぬシンプルな(それで90分通すには全員の献身性が必要な)サッカーは好感が持てたけど、あれが2年続くとは・・・。柳沢は今年でもう35歳だけど、この際割り切ってセカンドトップ、トップ下に下がり、赤嶺に点を取らせるってのはどうかね?足元の技術は日本人FW屈指なんだし。その方が逆に自身のゴール数も増えたりして。
 川崎はCBの若い横山と菊地、薗田を出して残ったのがベテラン伊藤、井川っていう時点で何か迷走が続いてる感はあるが、まぁ結局は前が点を取れるかどうか、中村ケンゴのパスに合わせられるかにつきる。レナトは良い選手という話だが、それに加えて小林、矢島がどれだけ確変するかどうか。

◆残留争い
磐田、新潟、鳥栖、札幌
 磐田は最後はJ1に踏み止まると思う。何故なら俺たちのMAEDAがいるから。未だ到達叶わぬヤマハスタジアムも改修が決まったようだし、観に行くまではJ1に居て欲しい。
 新潟は昇格してからよくここまでJ1に定着したと思うけど、ここ数年の戦力収支は明らかに赤字が続いていて、そろそろ“その時”が。
 鳥栖は去年ベアスタにも行ったし、その試合でのスタジアム全体から伝わる温かい雰囲気は今でもよく覚えてるけど、ちょっと厳しいかな。豊田はいるけど、前に点取り屋が居てもそれ以上に守備がヤバければ降格すると言う教訓を去年甲府が示してくれたので、健闘するもあと一歩、になる気がする。
 札幌は欧州によくある“トップチームはエレベータークラブor2部リーグ常連だけど、下部組織は優秀”ていう路線を確立しつつあるんじゃなかろうか。日本サッカー界全体でみれば、北海道の貴重な育成拠点という役割で。だから変に結果を意識してベテランを重視するより、若い選手を思い切って使った方が、移籍金(違約金)ビジネスで収益を上げる道が拓けてクラブにとっても悪くない。

 と乏しい材料から簡単に展望した所で全順位予想をば。

01位:名古屋
02位:鹿島
03位:柏
――――ACL――――
04位:G大阪
05位:FC東京
06位:浦和
07位:神戸
08位:C大阪
09位:横浜M
10位:清水
11位:川崎
12位:広島
13位:大宮
14位:仙台
15位:磐田
――――降格――――
16位:鳥栖
17位:新潟
18位:札幌

 そんな感じで今年もシーズン開幕と。