シーズン最初の試合は去年と同じく等々力へ。1年前は良い天気だったのと対照的に今日はあまりすっきりしない天候。改めて1年前の文章を読み返したけど、3/11を迎える前のあの日は、遠い昔、あるいは別の世界のようにも。
川崎は守備がどうなっているか興味があった。CBはジェシと森下の新加入組だったが、特にジェシは高さ、強さにフィードの正確さもあり、既にJ屈指の水準なんじゃないかと思う。森下とのコンビも悪くなかったけど、反面両サイドは前半に左右で一度ずつライン際を突破されたように、どうも緩い。この辺りは個人の問題と言うより組織とか指導の問題と思うけど。そうそうGKは西部だったけど、(正確とは言い難い)キックを観てああ西部だなと改めて実感した(笑)
一方で攻撃の方はこちらも新加入のレナトが10分にFKから實藤のゴールをアシストし(實藤はかすっただけで99%レナトのゴール)他にもトリッキーなプレーでなかなか観ていて面白い選手だった。プレースタイルや顔付き、名前からして、いかにもブラジルの巧いサッカー選手という感じ(笑)ただ自分で点を取るよりはお膳立てする方を好むタイプのようで、結果(順位)は小松、小林、矢島etcのFW陣のゴール数次第かと思う。今日スタメンだった小松は力強いドリブル突破、正確なポストプレーとかなりの好プレーだったがノーゴールだった。後半にバーに当てたシュートが有ったけど、ああいった場面で決めて勝負を決められるかどうかが長いシーズンの分かれ道になるはずなので。
全体的には去年の終盤に観た印象と変わらず、違いと言えば個々の能力(特にCB)が少し上がった点か。去年も最初は理想を追い、連敗の後に現実路線に切り替えて今に至るのだろうけど、柴崎、中村、山瀬、レナトを擁する割には手堅すぎるというかチャンスの数が少ない。今日も最後の20分くらいはパワープレー込みで押し込んでくる新潟に耐える時間が長かったし。このメンバーならもっと良いサッカーが出来ると思うんだが、去年の事を思うとなかなか簡単に理想を追求出来ないのだろうし、その辺りに監督のジレンマが垣間見れた。
今日の両チームはユニの色が水色、橙とはっきりしていて、それがピッチの緑に映えてなかなか画になっていた。クソ寒かったが、5人で観れて楽しかったし、春になって暖かくなればもっと観戦し易くなるはずなので、その時にまた。