宮崎行2日目

 2日目は延岡から電車で日向市まで行き、日向灘を見に日向岬まで。電車は1時間に最大2本、しかもそのうち1本は特急というダイヤで9:42延岡発の普通電車を逃すまいと15分前には駅に到着。まぁホテルは駅前だったのだが。無事電車に乗り込んで日向市駅までの約20分間の車窓を愉しむつもりだったが、途中駅に止まる度に駅前の立派なパチ屋にばかり目に付いてしまった。駅の前の立派は建物は大概そういう店という。日向市駅で降りて後は岬までタクシーを使ったんだが、その運転手のオヤジさんがこちらからそんな話題を振ってもいないのに“この辺(おそらく日向市を指すと思われる)は人口比でパチンコ屋の割合が高い”と言ってきて物凄く納得した。

 今日は本当に雲一つない快晴で、岬に向かう前から楽しみだった。宮崎の沿岸部というとイメージとしてなだらかな砂浜が広がる印象だったのだが、ここは柱状石の並ぶ入り組んだ岩場が多いエリア。駐車場から6〜7分程歩いていくと、目の前にはまずは“馬の背”と呼ばれる断崖が。

 そこから少し進むと岬の先端まで展望エリアが広がっていて、眼前には日向灘の大海原。
 
 

 呼子に行った時の玄界灘日本海)は島々が連なり、遥か彼方の対馬、そして肉眼では見えずともその先の朝鮮半島まで思いが飛ぶような感じだったが、ここは、その先数千キロに渡って陸地の無い大洋が広がる光景。天気の良さもあったと思うが、あまりのスケールの大きさに足がすくむような思いだった。

 その後は駐車場に隣接する広場で名物というひょっとこ踊り(ひょっとこはこの辺りが発祥らしい。)を見て、駅に戻ってチキン南蛮も食して、と旅の予定を終えた。最後はバスまで時間が余ってしまったから、延岡駅周辺を少し散策したが、商店街はシャッターを閉めた店が多く(GW故という事情もあるだろうが。)駅の外れには立派なイオンのショッピングセンターが、という感じで、午前中感じたパチ屋の多さと併せて地方都市の現状を垣間見た思い。帰りはGWのラッシュに巻き込まれて延岡〜天神を5時間掛かってようやく到着。どうせなら宮崎市まで行って、帰りは特急+九州新幹線でも良かったかな。まぁ何にせよ初宮崎を堪能した。