J1第12節 横浜M×G大阪(日産)


 この試合も前回帰省時に行った神戸戦同様天候に恵まれ、本年第1回の祭を開催した。思えば去年の同祭もガンバ戦だったな。

 中村がPKを決めていれば、試合終盤にもう1点取って2−0で勝ってたと思うが、内容的には五分五分と行った所。今年のガンバを観るのは初だったが、思ったほど悪くなかった。勿論去年までに比べればパス回し一つ取っても恐さが消えてるのだが、守備に中澤、中盤に遠藤、明神がいる分最低限のクオリティは保たれていた印象。2トップの1人である佐藤は初めて観る選手で、大柄な9番タイプだったが、ガンバの日本人FWでこの手のタイプは最近いなかったので(大抵スピードとかドリブルで勝負するタイプ)どんなプレーをするのだろうと思っていたのだが、そういうFWにはさすが中澤(マリノスの方)は強く、空中戦でも1対1でも殆ど圧倒されていた。

 マリノスは点こそ取れなかったが、広島戦みたく左サイドからマルキーニョスドゥトラ、斎藤、中村が上手く絡むと点の匂いはしてくる。やってるサッカーはとてもシンプルで、例えば鹿島のサッカーを観た時のような戦術的な意外性というか緻密さは感じないのだが、そういう単純なプレーを当たり前に繰り出す事はとても難しい事なので、そこはさすがと思う。ただ、3人目、4人目の動きとか計算されたコンビプレーがあまり無い分、パスの正確さ、スピード、判断力といった個々の状態がより直接的に試合内容に反映されるとも思う。シーズン序盤に勝てずに、今は好調という状況は、中村、マルキーニョスのコンディションとおそらく相関しているはず。

 試合全体を通してみるとPK以外特に印象に残らないまま淡々と90分が過ぎた印象なのだが(あの陽射しと酒のせいもあるが(苦笑))、日産で観戦して帰省を実感した。