2日目は買物して午前の便で帰るだけなので、早朝に宿の近くのソンド海水浴場を散策した。浜辺では地元の人々によるボランティアのゴミ拾いやライフセーバーの訓練(?)も行われていて、こういう点は日本とあまり変わりない。浜辺の雰囲気も熱海みたいだし。港に行く前に外国人向け土産物屋で買い物したのだが、レートの違いに騙されそうになるが、やはりこういう店で買う品は(日本で買うより安いとはいえ)そこそこの値はするな。まぁそれはさておき10時の便で福岡へ。
出航し、巨大なコンテナクレーンが並ぶ湾内を眺めながら少し横浜と比較していた。国内第2の人口規模、港町という点では互いに似た立ち位置だとは思っていたのだが。全体的な印象としては釜山の方が“貿易港”の色が濃い。巨大な工業地帯でもあり、観光地や旅客ターミナルと貿易港が分けられて、ベイブリッジ、大黒埠頭辺りまで行かないと港の顔を見せない横浜に比べて、市街地から巨大なコンテナクレーンが幾つも見えたり、沖合に無数の船が停泊していたりとか、その辺りに。
一方で街の洗練度ならばさすがに横浜の方が進んでいる。横浜も丘が多く人口過密だが、釜山は山が海に迫って平地が少ないので、建物が建てられそうな所になら何処にでも家やマンションが立ち並び、山の裾野にまでそれが広がる無秩序さがあって、さすがにそこまでではない。街中を歩いても舗道は凸凹が激しかったり、時々強烈な匂いが漂ってきたりと、映像や遠目に見るのとは違う印象も受けた。中には光復美化街という通りがあってこれは元町みたいなオサレスポットなのだが、敢えて“美化”と名付けるあたり他の様子が窺い知れる。
一方で釜山では湾を跨ぐ橋を建設中でこれは横浜でいうベイブリッジの役割を果たすのだろうし、また釜山駅近辺の沿岸を広範囲に埋め立てていたが、これもみなとみらい的な位置付けと思われるので、“港に掛かる巨大橋”“沿岸埋め立てによる再開発”というのは港を抱える大都市が持つ(目指す)共通の要素なのかとも思った。
昨日も書いたが海外に行くと全てが目新しい。いい2日間ではあったが、福岡の港に着いた時は自然と安堵感が。