宇佐美の今季2点目を今朝方に視たが、この選手と柿谷の才能は日本でも抜けてるな。いや抜けてるというよりは日本で類を見ないタイプの才能、と言った方が適切か。
香川、清武、乾らも勿論図抜けた才能を持っているが、彼らはトラップ、パス、シュート、あるいは状況判断といった一つ一つのプレーの精度が異常に高いという意味での才能と思うんだが、宇佐美と柿谷はそれに加えて創造性を持っていて「そこでそのプレーか!」と見ていて完全に予想を裏切られる、というかこちらの発想を越えるプレーを選択し、成功させてしまう。それは例えば今回の宇佐美のゴールだったり、生で観た柿谷の三ツ沢での反転ボレーであったり、そんなプレー。
まぁ宇佐美らは一方でプレーや性格にムラッ気も多い(かった)し、それが現時点で香川ほどに実績を残せてない理由と思うが、2人ともここ最近プレーが安定してきているから、覚醒は近いかなと。特に柿谷はゴールにこだわって欲しい。シーズンフル稼働して10点程度ではなく、15点、20点取れるペースで決めまくって欲しい。イメージとしてはバッジォやデル・ピエロみたいな。あれだけ技術を持ったFW(セカンドトップ)というは希少だし、それが香川、清武との“わかりやすい”違い”になって代表入りにも近付くはず。
それにしてもここで名を挙げた選手は皆西日本、特に関西出身なんだよな。関西はJユースのレベルが高い。少し前までガンバの強さが目立ってたけど、近年はセレッソ、京都サンガ、ヴィッセルの下部組織も人材を輩出しているし。乾は高校サッカーの出だが、ここはある意味ユースっぽいスタイル。清武のみ九州出身だが、九州も九州で五輪世代なら永井、山村、東、大迫etcと人材供給源。ここも大分のユースが有名だが、それ以外にも高校サッカーからプロで通用する人材が多く出てる。
ついでにうと関西と九州の間には広島があってここも育成で有名だし、人口やチーム数(高校、ユース)で言ったら東日本が多いはずで、サッカーが盛んなのも東という印象なのにこうなっているのはなかなか興味深い事だ。もし東のチームからも西並に逸材を生み出すようになったら、凄い事になるのだが。
最後に柿谷の才能が凝縮されたゴールをば。やっぱこの冒頭のゴールは何度視ても震えるわ。