高校選手権 決勝 鵬翔×京都橘(国立)


 帰ってもまだ朝9時前で掃除洗濯しても10時過ぎという素晴らしい時間の有効活用の為、決勝に行く事に決めた。
 着いたのは前半10分頃だったが、両チームとも準決勝から1週間空いてサッカーの質自体は(雪が降らずに)予定通り開催された場合より高かったと思う。過密日程だと疲労で前に蹴り出す頻度が増してくるけど、今日はどちらも蹴り出す一辺倒では無かった。やや鵬翔優勢かなという中で京都橘が先制したが、準決勝同様ここは本当にカウンターが上手い。特に7番のキャプテンがボールを持つと、緩急を付けて何かしら危険な場面を作り出す。このまま行くかと思ったが、鵬翔も後半開始直後にCKから同点に追い付き、その後京都橘が再び勝ち越すも、今度はPKで追い付いて2−2で90分終了。延長はお互い疲労困憊という感じで特に決定機も無く、PK戦となったのだが、後攻の京都橘の一人目である前述のキャプテンがポストに当てて失敗。その後はどちらも決め続け(ゴール上隅に決める選手が両チーム何人もいたが、あの度胸は凄い。)最後は鵬翔のGKがキッカーとなってこれを決め、優勝と。
 鵬翔は増田とか興梠がいた頃に比べれば突出した個人はいないが、それで優勝するんだから分からないものだな。尤もチームとしてはボールコントロールとか展開力とかレベルは上がってると思うけど。ただ、今の日本で最高の個人と組織の融合したサッカーを見せるU18年代のチームはおそらくU18プレミアチャンピオンシップで優勝した広島ユースなのだが、圧倒的に多くの目に触れるのは選手権覇者という現実。今日も選手のプレーに感嘆する子供が数多くいたが、やはりそういう経験が選手権への憧れに繋がっていくのだろうし、この“乖離”はなかなか埋まらないのかもしれない。

 久しぶりに日差しの強い一日だった。あまりに暖かくてつい昼ビールを。