ナビスコ杯GL第1節 横浜M×川崎


 今日はマリノスは前半、遅くとも後半15分位までにリードしとかないとキツいと思っていた。過去3戦から栗原、端戸が外れてファビオと齋藤がスタメンだったのだが、これでベンチの攻撃カードが藤田とこれまでスタメンであまり良い動きを見せていない端戸ぐらいになってしまい、同点のまま終盤を迎えたら策が限られるなと。
 開始早々は去年の夏の日産での対戦時と同様に、フロンタのパス回しをマリノスはプレスで潰し、カウンターでシュートチャンスを狙う展開。前回はこれで前半2−0で折り返したのだが、今日はシュート数も限られ決定機は作れず。そうこうしている内に前半半ば過ぎからフロンタはマリノスのプレスに慣れて来たのかパスが通るようになったのだが、こちらも決定機を迎えるほどでは無く、0−0で終了。
 後半も立ち上がりはマリノスで、徐々にフロンタが押し返す、という内容だったのだが、後半半ばに藤田を入れて2トップにすると、フロンタの対応が後手に回るようになり、マリノスが徐々に押し込んでいくようになった。そして、試合残り10分を切った頃に、右サイドから中村が左足でクロス⇒マルキーニョスヘッドでついにマリノスが先制。したは良いのだがこの時点でマルキーニョスは既に黄紙1枚貰っており、ゴールパフォーマンスでユニをめくってしまい、黄2枚で退場。
 マリノスは残り10分弱を引いてからのカウンターに徹し、フロンタもボールを繋ぐが最後のパスが合わず、そのまま試合は終わった。これで開幕4連勝。

 先週の磐田戦と今日の試合は去年までなら勝点1に終わってたと思うが、それを3にする辺りはチームが完成しつつあるのを感じる。ゴールは中村の左足にマルキーニョスヘッドという十八番パターンだったが、相手にしてみれば分かっちゃいるけど止められない、という感じだったかな。このゴールを含め、今のチームは熟練職人が手間を掛けて作ったオーダーメイドの逸品みたいな趣がする。コストは高く付くし、完成までに時間も掛かるが、出来上がりは量産品より体に馴染んで使い易いという。
 ただ他のオーダーメイド品同様、熟練職人の後継者という課題もあるんだよな。中村、中澤、マルキーニョスドゥトラは果たして何時まで第一線でプレー出来るのか。例え今年結果を残しても来年どうなるのか、ACLに出たら今日のイエモッツの比では無いジャッジを食らう事だって有り得るがそれに耐え得るのかーーー色々思う所はあるのだが、今はこの職人達の技を生で観れる喜びを噛みしめたい。

 三ツ沢は球技場周辺に桜が植えられているのだが、今日見ると三分咲きという程度。今年は去年より早いな。3/30の瓦斯戦@日産の頃には、鳥山川沿いの桜はピークを過ぎているだろうか。花見をしつつの観戦てのもなかなか趣があるが。