今回の式は正午からだったので、午前中は宿から徒歩圏内にある大阪城に向かった。
中学時代に行った記憶はあるのでそれ以来。天守閣は9時から営業開始と言う事でそれに合わせて行ったら朝から人が多い。広い公園なので散歩やランニングをする地元民も多かったが、観光客、それも中国、韓国方面からと思しき人々も相当数いた。観光する度に思うが、欧米からの観光客に比べてアジア系の観光客は朝が早い。ふと高校時代、恩師の1人が「日本人は時間が勿体ないからと旅に出る時は何時も朝早い。焦らずもっと余裕を持って旅を楽しむべき。」てな事を言って、修学旅行や日帰り遠足の度に早朝出発する慣習を批判していたのを思い出した。
天守閣は再建されたもので中にエレベーターもあるのだが、眺望はさすがで、遠くに通天閣なども見えた。
大阪城公園内には豊国神社という秀吉を祀る社があって、門の傍にあるにも関わらず、殆ど観光客の姿は無かった。まぁ中国はともかく韓国の観光客からしたらそうだろうな、などと思いながら本殿に近付くと中に人が大勢いたのだが、お祓いでもしてるのだろうと思って普通にお参りした後に、神前式だったのに気が付いた。参道脇にスーツ姿の人々がいて気にも留めてなかったのだが、よく考えると式場のスタッフなのだった。賽銭箱に投げ入れる音や拍の音が非常に場違いで気まずい思いをし、足早に立ち去った。こちらも結婚式前でスーツ姿だったのがせめてもの救いだった。
式場は地下鉄で一駅の場所にあり、そこで友人らと合流した。サッカー繋がりの友人だが、昔から代表戦位しか会う機会が無い中でこうして式に呼んでくれて嬉しい限り。ちなみに来賓の中に和歌山から来た雑賀姓の方がいて、和歌山で雑賀と言う事は雑賀衆の末裔なのかなと思ったりもした。
式の最後、映像のBGMにミスチル桜井が歌う「糸」が流れた時は二重に驚いた。元々中島みゆきの歌で良い曲だなと思っていた中でまさか流れるとはという驚きと、桜井がカバーしてたのかという驚き。