2日ぶりにまたこのスタジアムへ。
まぁ今日はとにかく目の前の試合で勝ち点3を取った。これが全てだな。小椋や後半から入った佐藤はよく走り回っていたが、統一された戦術の下で動くというより、とにかく個々が目の前に来た相手を追い掛ける、ボールを持ったら前に突き進む、そんな感じ。そういうサッカーで広島の決定力の無さにも救われて0−0で凌いでいた中で終了間際にPKを取ってこれを決め1−0と、勝つにはこれしかないという試合だった。
という感じなので、勝利でチームのムードは改善されるであろう点を除けば、サッカー自体は非常に偶発性に頼ったもので、今後に繋がるようなものは特に無い。点が入った時(PKを取った時)は(おそらくコンディションの問題で)中村、齋藤が下がり、藤本もベンチと、今後あまり使われる事の無いような布陣だった。相手の広島はマリノスの選手が前線でボールを追い掛けても安易に蹴り出さず、落ち着いて繋いでボールを前に運んでしまうシーンが幾度もあったが、前節の鹿島戦といい、シーズン終盤になってからこういう組織力の差を見せられると一体何故こうなるのかいつも考えさせられる。
ただ、広島の組織力は素晴らしかったが、一方で少し硬直化してる面もあるかなと。スタメンはここ最近同様に皆川をスタメンに使ってきたが、マリノスのCBコンビにとってこの手の前線で体を張るタイプは与しやすい。日本人相手なら代表クラスでもまず負ける事は無く、これまで苦戦したのはかつてのワシントン、そして最近ならケネディ、パトリックと外国人ばかり。川又、赤嶺にはよく点を決められるが、この二人にはスペースを上手く突かれたり、ポジショニングの良さにやられている印象。広島ならそれこそ佐藤寿人の様なタイプで、もし今日の試合残り10分で投入された佐藤の出場時間がもう少し長ければ結果は分からなかった。実際、投入されてからPKを取るまでの約5分の間に確実に流れを呼び込んでいたし。最近のこの選手の出場機会の少なさは衰えなのか、噂されているような監督との不和故なのか分からないが、対マリノスなら思いきってスタメンで使うor後半頭から使う位の柔軟性は必要だったかと思う。基盤が出来ている分、FW1人代えた位ではマリノスの様にサッカー自体が変わる事は無いはずだろうから。
リーグ戦3連勝の後は2連敗、そして今日の勝利と、やはり勝ち、負けを繰り返す状態が続く。現在10勝6分9敗だが、最終的には13〜4勝、8〜9分、11〜12敗の勝点50前後で終わるかな。