J2第36節 東京V×湘南(味スタ)


 今日は昼から渋谷で用事があったのだが、15時頃にそろそろお開きという中で、16時から味スタでヴェルディと湘南の試合があるのを知った。渋谷からなら井の頭線京王本線で結構近く、また今季の湘南の試合は一度観に行っておきたいと思いつつも三ツ沢の試合は早々に終わってしまってもう無理かと思っていただけに、この千載一遇の機会を逃してはいけないと即決し、味スタへ。5〜6年前はこういう思い付き観戦が多かったが、最近はなかなか無いな。乗り継ぎが良くて開始10分前にはスタジアムに着いたのだが、当日券売り場が結構並んでいて、席に座った時には既に試合が始まっていた。スタンドを見ると両ゴール裏は湘南の方が3〜4倍多いという状況。

 今季の湘南はそのアグレッシブなサッカーでJ2断トツの首位なのだが、試合はヴェルディが中盤でよく粘ってなかなか決定機を作らせず、一方でたまにカウンターで湘南ゴールを脅かすもののラストパスやシュートの精度が低く、やや膠着した展開。湘南のサッカーはヴェルディに比べて確かに丁寧な繋ぎ、フリーランなど意図を感じるプレーで洗練されてはいたのだが、相手守備を突き崩すほどでは無かった。ヴェルディは半分くらいしか選手が分からなかったのだが(昔鹿島にいた中後がいて驚いた。)中盤のニウドという選手はリーチの長さを活かした守備やドリブルで目立っていた。
 そんな中で後半は湘南がやや「らしさ」を出し始めつつも依然として決定機までには至らなかったのだが、ここでマリノスからレンタル中の熊谷アンドリューを投入。マリノスで伸び悩むこの若いボランチがどのようなプレーを見せるのか、これもまた今回観に行った目的の1つでもあった。見ると攻撃時に他の選手が思い切って前に走り出す中で後ろのカバーに徹し、またたまに攻め上がっても横パス、後ろへのパスが目立つなど安全第一のプレーで、まだ湘南のサッカーを消化し切れていない印象。ある意味今の湘南のサッカーはチームとして戦う上での献身性やアグレッシブさ、そしてその前提となる運動量やフリーランニングなど若い選手にとって格好の学びの場と言うか、サッカー選手として飯を食ってく上で必要なものを身に付ける事が出来る所と思うので、是非才能を開花させて欲しい。おそらくその為には今季終了迄では短く、来年もこのチームに居る事が必要だと思うが。
 試合はそのまま0−0で終了。終了の瞬間に湘南サポが沸いたので知ったのだが、この試合で引き分け以上でJ2優勝が決まるのだった。残り2枠はどうなるかね。未踏破スタジアム制覇という意味では松本と岡山に来て欲しい所だが。後は久々のフクアリ行と言う事で千葉かな。磐田は監督名波のサッカーに興味はあるが、去年ヤマハに行ったので(苦笑)