ブラジル戦

 まぁ攻撃の連携が出来てないままブラジル(南米勢)とやったらこうなるという試合。強い相手には一撃必殺の攻撃パターンが必要と思うが、中盤でボールを奪っても周りを探してどうにかボールを繋ぐ事に精一杯という状況で、これではなかなか厳しい。逆にブラジルの方が特に後半はいかにもドゥンガが好みそうな鋭い“強者のカウンター”戦法が上手くハマったけど、日本の中盤(柴崎、田口、森岡)の代表試合数が今日含めて合計7試合というのはあまりに経験が足りな過ぎた。流れに埋没した田口、森岡に比べて柴崎はまだイニシアチブを握ろうと奮闘してはいたのだが、それが中盤のパスミス→カウンターからの1失点+相手の決定機1つに繋がってしまった。
 後、日本で印象に残っているのは酒井(高)だな。この選手には守備が軽いイメージがあって、何故ブンデス1部でレギュラー守ってるのか未だに結構不思議に思っていて、今日も1失点目でネイマールに裏を取られたりしているのだが、攻撃時はテクニックでブラジルに引けをとっていなかった。攻撃/守備を総合して評価されているのかな。ただドイツはラームが代表引退したら国際レベルのSBが代表にいなくなるような状況なので(故にCBタイプをサイドに置いてやり繰りしている。)、ブンデスで日本のSBが活躍している背景はそういう所にもあるとは思う。

 ネイマールはこれで代表40ゴール目らしい。ちなみに歴代ベスト10は

1位:ペレ(77点)
2位:ロナウド(62点)
3位:ロマーリオ(55点)
4位:ジーコ(48点)
5位:ネイマール(40点)
6位:ベベト(39点)
7位:リバウド(35点)
8位:ジャイルジーニョ、ロナウジーニョ(33点)
10位:アデミール、トスタン(32点)

と全員レジェンド級ネイマールはまだ22歳だし、未だに30歳のロビーニョ(27点)、32歳のカカ(29点)が代表に呼ばれてるように若い世代で他にまともな点取り屋がいない事を考えれば次のW杯までにロナウドは抜いてるだろうな。

 試合内容と共に思い出したくもない事だが、この試合はとにかく実況がどうしようも無かった。金■のご意見番めいた解説スタイルはJ創成期なら通用したかもしれないが、今となっては「何故この男はそこまで上から目線で語れるのか」という疑問がまず湧いてくる。あまりに酷いのでピッチ解説の○倉まで嫌いになってきたほどだ。これはフジの清△秀彦にも言える事だが、あの気が滅入るような暗さはTV視聴者が居る事を全く分かっていないし、大雑把にしか試合を把握出来ていない解説も、しっかり目の前のプレーを分かり易く語れる若い世代の解説者に比べて時代遅れ。セル○オ含め、彼らは20年ほど前は代表の強化委員だったりしていた中で意見の相違で協会を去った言わば日本サッカー界の「野党」的存在であり、そういった存在自体は重要ではあると思うが、そろそろお引き取り願いたいものだ。

 会場だったシンガポールのスタジアムはなかなか興味深いデザインだったが、それについてはまた後日。