次代の選手

 以前より、日本サッカー界には10年に一度、リーダーであり、かつ時代を切り拓く象徴的な選手が現れるという説を提唱している(下記参照)。中村、小野、香川など他にも選手はいるだろうと突っ込みを受けそうだが、下記の選手達に共通するのは代表で苦しい時に頼りになり、激しいマークを受けても試合から消えずに体を前に向けて進む力強さであったり、チームが批判を浴びてもそれを受け止めて更なる高みに達する精神であったり、そういう点が他の選手との違い。後は何故か皆アディ●ス以外と契約しており、故に実質的なリーダーでありながら何処か非主流派の匂いが漂う点も共通している。また3名ともイタリアと関わりが深い。

【名前(生年月日):シューズ契約メーカー】
カズ(1967/2/26生まれ):プーマ
中田(1977/1/22生まれ):ナイキ
本田(1986/6/13生まれ):ミズノ
??(1996年度生まれ) :???

 で、その理論に従うと、本田の次に現れるであろう選手は今年の高校3年世代に該当するのだが、中田はU17の頃から代表に選ばれていたし、本田も高校3年時には名古屋の特別指定でナビスコ杯に出場、選手権でも注目選手の一人だったので、この次代の選手もそろそろ頭角を現しているはずなのだが、一体誰なのだろうか?
 という中で今年の選手権ではマリノス入りが決まっている中島に注目していた。技術、得点力は勿論、身長180cm以上で上記の選手に共通した強さもあるので。丁度マリノスの監督が若手育成に定評のある(らしい)外国人監督になるというのも、アスカルゴルタに育てられた中村俊輔を思い起こさせる。ただ、チームは優勝候補と言われながら3回戦で静学に0−3で完敗し、ベスト16に留まった。確かに相手は強豪だったが、上記先達、特に本田は星稜時代からあのキャラで実際にチームを選手権でベスト4に導いた(準決勝でPK敗退)のに比べると、という感はある。またマリノスの選手は良くも悪くも優等生タイプ、あるいはプレーに波のある気分屋が多く、上記の選手の様なタイプとはこれまで縁が無い。まぁこれらは中島がプロとして大成するかとは別の話であって、素質的には代表クラスになる逸材だとは思う。
 イタリアと縁があると書いたが、カズが日本人初のセリエA移籍、中田が初の優勝経験、本田が名門で背番号10と切り拓いてきた中で、この次代の選手がイタリアに移籍する事になれば、それ以上の高みに達せるだろうか。まぁ最近のイタリアはかつて程のレベルでは無いけど、中田、本田以上となるとユベントス辺りで主力としてCL優勝になるかな(笑)まぁそもそもそんな10年に一度の選手はいるのかという話もあるが、新年にはこういう想像も悪くないという事で。