後半から視聴。本田のバー・ポスト直撃3発の内1本でも入っていればもっと楽になったとは思うが、しっかり無失点に抑えて勝点3を取ったのは素晴らしい。アギーレは就任当初はロングボール中心で、これだとイラン、豪州、韓国辺りはやり易いだろうなと思ったのだが、11月の代表戦からザックの頃の様に繋ぎつつ、局面の激しさを加えてバランスが良くなってる。まぁザックの時も最初はもう少し激しかった中で段々と華麗さに比重が置かれて攻守のバランスを失っていったのだが。今日もゴール前でフリーなのにシュートよりもヒールパスとか、相手が揃っている所にわざわざワン・ツーを通そうとしたりとか、その名残りがあった。で、こういうプレーを見せるのは大概香川、清武、乾など何故か元セレッソ勢になる。3人とも上手いんだが、肝心のシュートを決め切る事が出来ない。(まだ香川はシュート意識のある方だとは思う。)特に清武は何度かあったチャンスにいずれもミートしていない弱々しいシュートだったのは残念だった。アシストだけでなく(流れの中から)点の取れる選手で無いと、ブンデス1部では生き残るのは厳しいように思うのだが。
今の代表にはテクニックとかアシスト能力と同じ位にゴールセンスが必要で、ザック終盤期に顕著だった「ボールを支配して決定機を作ってるのに決め切れないまま相手に主導権を握られる」過ちを繰り返さない為にも、それは重要な要素。清武や乾は今は起用されても、これから武藤、宇佐美の様なしっかり点も取れるタレントが更に成長すればあっさり代表から外れてもおかしくない。個人的には小林悠を乾の位置に置けば面白いかなとは思うのだが(川崎でもサイド起点にプレーしたりしてるし)、もう今大会は試す余裕は無さそうなので厳しいかな。
そうそうこの試合は遠藤の代表150試合目だった。現代表メンバーの年齢、試合数を見ても2位以下は
名前(生年月日):試合数
岡崎 (1986/4/16):86試合
今野 (1983/1/25):85試合
長谷部(1984/1/18):85試合
長友 (1986/9/12):78試合
内田 (1988/3/27):72試合
本田 (1986/6/13):67試合
香川 (1989/3/17):65試合
と100試合は越えるかもしれないがポジション的、年齢的に150試合はさすがに厳しいか。今後20年位破られる事はないだろうな。
この人の代表デビュー戦は日韓大会後のアルゼンチン戦@埼スタだった。観に行ったのだが、確かジーコが親族の不幸(?)で帰国しており、代わりにコーチだった現NHK解説者山本氏が代行を務め、試合はそこそこいい試合ではあったが0−2負け。まぁあの試合はそれよりも急に導入された全席指定席化の煽りを食ってそれまで自由席だった両ゴール裏まで指定席化され、仲間との観戦に非常に支障をきたした方が記憶に残っているが。11月の寒い埼玉の夜だった。あれから12年か。