国際Aマッチ出場1試合ベストイレブン

 先日の代表候補合宿前に国際Aマッチの出場経験がないJ1ベストイレブンを選ぶ記事を読んだ。代表歴は無いがJで活躍している若手、中堅に焦点を当てる内容だったが、面白かったので便乗して「国際Aマッチ出場1試合のみのベストイレブン」というのを考えてみようと思う。
 1試合のみと一口に言っても先日代表デビューしたばかりの昌子(鹿島)などこれから2試合目、3試合目を記録する可能性が十分にある若手も含まれるので、ここでは引退した選手のみ対象とし、またプロ化以前の選手はあまり知識が無いのでざっくりJ発足以降の選手に限定。今回もWikipedia先生に世話になった(笑)それで選んだのが↓の通り

カッコ内は(一部リーグ出場試合数/得点)
GK:下田崇(288)
DF:鈴木秀人(328/9)、渡辺毅(281/17)、大嶽直人(247/2)、米山篤志(244/14)
MF:中村直志(342/30)、上野良治(287/24)、増田忠俊(235/32)、酒井友之(258/14)
FW:吉原宏太(228/58)、森山泰行(225/67)
※酒井は日本、インドネシア、森山は日本、スロベニア通算

 まぁ何と言うか見るからに真面目でよく走るチームという印象を受ける。2トップはどちらも少ない時間で結果を残せるタイプなので、カウンターがよくハマりそう。この中では鈴木秀人が意外だった。磐田黄金期のメンバーでアトランタ五輪にも出たのにAマッチ1試合のみだったとは。
 この鈴木を含め皆引退後は指導者や解説者、アンバサダーなど活動が把握できる中で、上野だけは依然として消息不明。今のマリノスアデミウソンのチャント『NOSSA MAQUINA ADEMILSON(ゴールマシン、アデミウソン)』は上野の『アレ上野良治』と同じリズムなんで結構好きなんだが、今どうしているのだろうか。この人はアスカルゴルタ監督にボランチにコンバートされてブレイクしたのだが、思えば伸び悩むトップ下の選手がボランチで才能を開花させたと言う点で、ピルロの事例を数年先取りした形だった。岡田監督時代には一度外された後で再度ポジションを確保した事もあったし、そういった経験はユースなど若い選手の指導に向いていると思うのだが・・・。

 以下参考までに現役選手も一部掲載する。30代、あるいは現在J2でプレーしていたりと、おそらくは今後代表に招集される可能性が低いと思われる選手。この中だと菊地はCB、ボランチもこなし、この手のタイプは国際大会で重宝するだけにAマッチに30〜40試合位出て、W杯、アジアカップにエントリーされていてもおかしく無かった。例の件さえ無ければなぁ。

現在30代の現役選手でAマッチ出場1試合の選手
(実績は2015/5/14現在)
・二川孝宏(393/43)
田中隼磨(366/15)
小林大悟(334/28)※日本、ノルウェーギリシャ、アメリカ通算
坂田大輔(253/46)※日本、ギリシャ通算
佐藤勇人(220/29)
菊地直哉(195/7)

 上記の選手達を見て思う事だが、これらの選手達は皆もちろん技術に優れているし、実直に走る真面目さも備えていると思うが、同時に代表に定着した選手(≒2試合以上出た選手)との違いも感じてしまう。やはり代表に定着する選手と言うのはこれらに加えて何か突出した武器(技術、早さ、強さ、あるいは強いメンタルなど)を備えているものだなと。そう考えると代表で数十試合に出るような選手達が(今更ながら)化物に思えてくるのだが(笑)