J1前期第15節 川崎×湘南(等々力)


 今日は川崎年チケ会員である友人のチケを譲って貰い、等々力行。特に新スタンド完成後に行くのは初めてで楽しみだったのだが、着くと座席はラバーシート+ドリンクカップホルダー付き。豪華な席種という意味では日産でテラスボックスを利用した事があるが、椅子そのものがここまで手の込んだ座席は過去に経験が無い。ベンチのすぐ裏なので熱いチョウ・キジェの姿や(笑)アップするサブの選手達など普段観れないシーンを観る事が出来た。
 着いたのは開始直後だったのだが、座った数分後に湘南が先制した。クロスに高山が合わせたのだが、この選手は運動量豊富で点もそこそこ決めるし、試合で使いたくなるタレントだな。何か一仕事してくれる期待感があるので、たとえスタメンでなくともベンチで切り札的に置いておきたい選手。その他湘南の選手は皆走り慣れ、当たり慣れしており、どの選手も体幹が太く見えた。右サイドハーフの藤田は以前札幌や新潟にいた時は細身のテクニシャンという感じだったのだが、そんな彼ですらがっしりした体格で右サイドを上下動するプレーだったので驚いた。前にも言ったがここは若い選手にとってプロで生きて行く術を身に付ける学校だな。
 湘南の先制後、川崎はボールを保持して攻め込むのだが引いた湘南を崩せず、逆にボールを奪われた後に速攻を食らうシーンが多かった。川崎の様なパスを回していくサッカーにとって湘南の切り替えの速いカウンターサッカーは苦手と思うが、加えて今日はレナト、小林、大島が欠場で中村もベンチ、中盤スタメンは森谷、谷口という構成で無難なパス回しに終始していた。途中から前線の大久保が下がって周りに指示しながらどうにか打開しようとしたが、大久保のエリア外からの枠内ミドル以外はチャンスらしいチャンスも無くそのまま前半終了。
 後半はややアグレッシブになったものの基本的には前半の流れのままで湘南のミドルがバーに直撃して落下し、ラインを越えた様に見えたシーンもあった中で、後半半ばに中村投入。これでスイッチが入ったかのように流れが変わり、エリア内に飛び出した中村が倒されてPKを得て、これを大久保が決めて同点。
 その後はまた一進一退の展開となり川崎もチャンスを作れない。前線の杉本はポストはそこそこ上手いがスピードに欠け、船山は点取り屋なのかサイドからチャンスメイクするのかよくわからない位置取りとプレーでまだ機能していなかった。余談だが今日座った場所は年チケ席で(当然ながら)周りは常連客と思しき人が大半だったのだが、意外とフロンタに対しても辛口で、盲目的な狂信者、根拠の無い自チーム至上主義者では無い辺りに好感を持ったのだが、そんな人々の口調が一番辛くなったのが船山と杉本のプレーだった。
 そんな感じでロスタイムを迎え、4分の内3分30秒程経過した時に、湘南ゴール前でクリアが湘南の選手の背中に当たった跳ね返りをエウシーニョが拾い、そのまま持ち込んでミドル1発で勝ち越し。直後に試合は終了した。川崎にとっては幸運な、湘南にとっては最後のプレーといい、互角以上の試合をしながら勝点0に終わった事といい不運な試合だったな。ただ湘南は今節終了時で10位は立派だ。負傷者続出などといった事態に陥らない限り、残留は確実と思う。

 試合後は折角なので新スタンドを少し見学。ツインシートやボックス席など様々な席種があり、何より座席の色が川崎のチームカラー(水色)に統一されているので目に映えた。

【おまけ】川崎の重鎮二人

10月の川崎×横浜Mでまた来たい。その後は新丸子まで歩き、帰路へ。