カンボジア戦(2015/11/17)

【雑感】
・後半に柏木が入って流れが変わったが、シンガポール戦といいこの選手がこれほど“司令塔”らしいプレーを代表で見せたのが意外だった。浦和で見せてるプレーを出しただけとも言えるが、これまで代表ではあまり本領発揮してなかったし。この選手は昔から“走れる司令塔”という感じでこのポジションの選手では珍しく運動量も豊富というのが売りだったと思うのだが、いつの間にか緩急の付け方が上手くなっていたなと。まぁ遠藤もオシムが監督になった26歳頃にようやく代表で確固たるポジションを掴んで20代後半に円熟期を迎えたので、27歳のこの選手もこれからが全盛期かもしれない。遠藤並みに体調管理に気を付ければあと5年は十分やれるとは思うが、そうではないと30過ぎにツケが回って一気に衰える事もあるだけにそこに気を付けて欲しい。

・香川はあまりにプレーがチーム状態に左右され過ぎる。今季のドルトムントや好調時の代表の様にチームが上手く回っていれば輝くが、そうではない時(今日の試合や昨季のドルトムントなど)はチームに引き摺られてそのまま停滞し、悪い流れを変えるプレーを出せない。この点が本田との違いだな。

・今年は引いた相手にずっと手こずってきたが、同格以上の相手にどうなるかがまだ分からない。国際Aマッチのルールが変わって、2連戦する場合は同一大陸の相手に限る―――つまりアジアの国と予選で対戦した後、欧州や南米の国と試合という事が出来なくなってマッチメイクが難しくなっているのだが、来年夏のEUROの予選に敗退して予定が空いてそうな国にオファーして対戦機会を設けて欲しい。オランダ、ボスニアセルビアスコットランドスウェーデンorデンマークと予選敗退国(可能性含む)でもこれだけの国があるのだし。