マリノスタウン行

 今朝は用事で朝から外出していたのだが、移動中の電車内で今日がマリノスタウンでのトップチーム最後の練習というのを知った。普段練習を観に行く事は殆ど無いが、折角だし、時間的にも行けそうだったのでみなとみらいへ。

 着くと既に練習は始まっていて選手、スタッフ皆リラックスした雰囲気だったが、もう公式戦は全て終わっているので練習と言ってもコンディション維持の要素が強かったのだろう。何より快晴下の青い芝と言うのが目に映えたのだが、時間も限られていたので2つ目のメニューが終わった頃に見学スタンドを出て、マリノスタウンを一周しつつこの素晴らしい施設を目とカメラに焼き付けて横浜駅に向かった。

 ここは練習場所という主目的以外にも、アクセスのし易さとそれに伴うスクール事業の収益増、またマリノスに限らず少年〜社会人チームの試合会場として多大な貢献があったが、それ以上の財政負担が圧し掛かり、また肝心のトップチームの結果にも反映し切れないまま終わりを迎えてしまった。マリノスタウン時代を通じてタイトルは天皇杯1つのみ。強いて言えばACL出場1回も加えられるか、と言った所。今更言っても仕方ない事だが、もうあと10年、いや5年維持出来ていればトップチームの成績により反映されていたのではと思うが、一方でこの10年の前半5年はベテランを切って若手中心にしたものの結果が出ないとまたベテラン中心になり・・を繰り返して無駄に過ごした感もあるな。

 最後と言う事で12/6にはファンにも開放されるみたいだし、今年の夏には花火大会に合わせて選手も登場しての縁日的なイベントもあったり色々やっていたが、やるなら作った当初からこれくらい多くのファン/サポ/その他市民を巻き込んだ方が(それに際して取るものも取った方が)財政面は勿論、撤退に際してより多くの人の言わば同情、反対の機運を高められたかな、とも思う。ただ不運だったのは周辺の開発が遅れて10年経ってもなかなか周囲の空き地が埋まらなかった事で、人を集めるに少し厳しい条件だった。(実際、併設されたレストランは早々に撤退している。)

 快晴の空にそびえるタワーマンション群という景色自体は絵になるのだが、やはりこの手前の空き地がな。

 マリノスタウンの跡地に横浜の経済界はドーム球場を建てたがっているらしい。何ならサッカーも出来る多目的ドームにして欲しいな(笑)別に札幌ドームみたくスタンドやピッチを移動させる大掛かりなスタジアムではなく(そもそもそんな広さは無い)、アメリカMLSのニューヨーク・シティヤンキースタジアムを使ってるような、ピッチだけ芝を敷き詰めるような形。

 NYの場合は元からある野球場に無理やりサッカー場を入れ込んだ状態だが、新築スタジアムならその辺も考慮出来るはず。勿論両競技100%満足する形状は難しいだろうが、NYの事例を見ても少なくとも日産スタジアムよりは観易そうなのが出来ると思うのだが。偶然にも(?)ニューヨーク・シティマリノスは同じCFGの一員でもあるが、この辺の情報交換は色々やって欲しい所だ。

 そんな事を思いつつ日産本社を通り抜け、横浜駅東口へ。