J2J3入替戦 町田×大分(町田市立)


■野津田行
 リーグ戦は先週終わったばかりだが、12月第1週にリーグ戦最終節というスケジュールに慣れていた為やはりどうもまだ終わった気がせず、試合を観に行きたくなった。とは言いつつも昇格POは全て西日本開催、また昨日のCSも別件で行けず、と言う中で数少ない首都圏開催がこの入替戦だったという。まさか年に二度も行く事になるとは思わなかったが、前回のU22選抜戦より段違いに緊張感のある試合を観れそうだったし、野津田行決定。
 今回も鶴川駅からスタジアム直行バスを利用するつもりだった。他の手段はないか一応検討したが、直行バスの出ている鶴川経由がやはり一番楽だな。しかし改めてこのスタジアムの立地を見るに、まるで狙ったかのようにJR、小田急、京王で囲まれたエリアの中央部にある。

 まぁその中央部は森だから、という事なのだとは思うが。
 駅に着いたのは10時過ぎ。試合は12:30開始なので少し早すぎたかな、などと思いつつ改札を出ると既に直行バスの長い待機列が。

 案内員の話によると既にバス数台分くらいの人数が並んでいるとの事だったので、通常の路線バスを利用する事にした。直行ではないのでバスを降りた後10分程山を上るのだが、スタジアムへのアクセス路とは思えない山道が続き、野山をハイキングでもしているかのような感覚だった。実際全身山歩き用の装備でハイキングを楽しんでいる人とすれ違ったりもしたのだが(笑)

 ハイキングと書いたが、スタジアムに隣接する広場ではボール遊び等を楽しむ家族連れのサポで賑わっていて、それはそれでいい光景。

■試合
 開始から町田がボールを繋いで攻め込むが、先制したのはアウェイの大分だった。FKからCBダニエルが合わせた形。大分は接触プレーを厭わず、攻撃は繋ぐよりもサイドからのクロス中心というのは一昨年の天皇杯、その前の昇格PO決勝で観た時と変わらない。あまり見栄えはしないがそういうサッカーは点を取るか取られるか、勝つか負けるかの一発勝負では強かったりするので、先制した時はこれは大分が押し切るかなと思った。
 そんな中で前半終了間際にエリア内でFW鈴木孝司がボレーを決めて町田が同点に追い付く。この選手は前回のU22選抜戦でも2点決めていて覚えていたのだが、経歴を見たら桐光出身なんだな(法政大を経てプロ入り)。89年生まれだから愛媛FW瀬沼の1年先輩か。桐光はこの近所だし、法政の練習場は多摩キャンパスなので、このエリアに縁のある選手という事かな(笑)後半半ばには左からのグラウンダーのクロスを押し込む逆転ゴールを決め、その後大分に退場者が2名出たのだが、2人目の退場者はこの鈴木を後ろから倒した事による一発レッドだった。このように今日のこの選手はボールを持つ度に何かが起こる予感がした。
 町田は球際で大分に負け無かったのが勝因かと思う。こういう繋ぐチームは大分の様なチームにはフィジカルで圧されて持ち味を出せないまま試合を終えるというパターンが多いが、それを撥ね返したのは大きかった。ただホームで2−1と言う事はアウェイで0−1でも×なので勝負はまだ分からない。逆に先制したらかなり大きいとは思うが。
 全体的に大分より町田の方が知っている選手が多かったな(笑)元FC東京の重松は以前は坂田大輔の様なスピード系FWだったはずだが、今日観たら完全に左サイドを主戦場にテクニックで攻撃を作る中盤の選手になっていた。

■試合後
 試合後はゼルビアが最近開いたレストランで遅い昼食というか早い夕食を。競技場から鶴川駅に向かって徒歩20分ほどの場所にある。一品単位でメニューを選べるので普段なかなか食べない品を中心にした。

 代表シェフ西氏など、スポーツと食に関する本が最近増えているが、実際にチームがレストランを運営すると言うのは有りそうで無かった試みだな。自分が店に着いた時はまだそれほど人はいなかったが、食べ終わって店を出ると長い列が。