J2第10節 讃岐×北九州(Pikaraスタジアム)


■2016GW旅
 今年のGWは47都道府県旅で最後に残された高知県に行くのは決めていた。そして例によってどこかJ観戦(兼未踏スタジアム制覇行)も組み込めないか検討したのだが、J2日程を見ると13時から丸亀で讃岐×北九州というカードが。今回は行きは新幹線で岡山、そこから瀬戸大橋を渡って四国入りするので、高知に行く途中にある丸亀は途中下車するだけで良い。岡山での岡山×町田も気になったが、どちらが今後行く可能性が低そうか考えた結果(苦笑)、丸亀競技場行きに決定。

 当日はまず6時の品川始発の新幹線に乗り、9時過ぎに岡山着。GWだけに5時台でも相当混んでいたが、過去の教訓から今回は予め指定を取っていた。岡山まで乗るのは初めてだったが3時間と意外と短く、本を読んでいたらすぐ着いてしまった。ちなみに隣席の客はDVDプレーヤーで広島カープの試合を見つつ、しきりにメモを取っていたので広島まで取材に行く記者かライターだったかもしれない。岡山からは特急で瀬戸大橋を渡り、10時半には丸亀に着いていた。

 試合まではまだ2時間以上あるので、駅からレンタサイクルでまずは市内観光。早速うどん屋(1軒目)に行った後は丸亀城へ。過去四国に行った時から見事な石垣とその割に小さい天守閣という独特の形状が気になっていたのだが、ようやく行けた。

城を上ると目の前には瀬戸内の風景。

島々が連なる瀬戸内の風景は数多ある日本の海の風景でも個人的にベスト3に入る。また遠くからでも目立つ瀬戸大橋の存在感もまた大きいんだな。丸亀城を出た後は自転車でそのままスタジアムに向かった。距離にして約4kmほど。スタジアム近くで本日2軒目のうどん屋に寄った。巨大な油揚げと甘めの出汁が美味かった。店を出た後、ようやく今年2つ目の未踏スタジアム制覇となるPikaraスタジアムへ。
 まず思ったのが、その大きさ。メインスタンドは2層構造でバクスタも広く、調べたら収容30,000と15,000〜20,000収容が大半の地方競技場としては大きい部類に入る。

以前なでしこの試合も開催されたが、この規模だったら五輪代表クラスの試合は開催される可能性はあるな。メインスタンドの2階からは丸亀城や瀬戸大橋、そして讃岐富士の飯野山が見えるなかなかの眺めだった。

■観戦記
 カマタマーレを観るのは初めて。両チームのスタメンを見ると、前線3人が本山雅志原一樹小松塁と実績豊富な3人だったり全体的に知ってる選手は北九州の方が多かったのだが、試合前までの順位は9位讃岐、21位北九州という。試合は開始2分で小松のヘッドで北九州が先制したのだが、内容自体はホームの讃岐が押す展開だった。
 讃岐の選手では10番の高木和正とCBのエブソンが印象深い。高木は地元香川出身で、菊地直哉成岡翔藤本淳吾らと01年U17世界選手権にも出た選手だが、広島でプロ入りした後は怪我もあって伸び悩みJ1では実績を残せずキャリアの殆どはJ2で築いた選手。そうした選手が30歳を越えて地元でプレーするのは北九州の本山と同じく胸が熱くなる。まだまだ日本では立ち上がったばかりのクラブが多く、地方の高校出の逸材はJ1クラブ、有名クラブに行く事が多い(または大学進学)が、こうした事例がもっと増えれば地方クラブの活性化にも繋がるのではと思う。エブソンはCBとしてはやや細身でスプリント力があり、ボールを持ってオーバーラップも厭わないタイプで、後半にはCKから同点ヘッドを決めた。以前栃木にいたエドゥアルド(現川崎)の様に、チームが昇格出来ずとも個人的にJ1に引き抜かれる気がする。
 試合は1−1の引き分けに終わった。

■試合後
 試合が終わったのは15時で高知行き特急の時間が15:44なので、自転車を飛ばし、駅に向かった。スタジアムと駅は幹線道路の一本道なので分かり易い。駅で丸亀土産を購入した後、無事乗車。
 丸亀〜高知間はここまでの疲れもあって半ば寝ていたのだが、文字通り山を越えて行く道だった。

そして17時半頃、高知駅着。ついに47都道府県全てに降り立った。

駅前には巨大な坂本龍馬武市半平太中岡慎太郎像が。ここまで大きい銅像は他にあまりないな。

ひろめ市場に近い所に宿を取ったので夕飯はそこで食べるつもりだったが、激混みでとても席を確保出来ず、テイクアウトでホテルに持ち帰った。高知らしいもの、ということでまずは鰹のタタキ、そしてウツボのタタキというのも名物のようだったのでそれも加え、最後に鯨の煮込みを。こうして初日が過ぎた。