J1前期第15節 横浜M×川崎(日産)


 この試合は500円ユニ付きチケを4万枚売り出した事もあってか、このカード過去最高の46,413人が入った。フロンタサポもかなり来ていて去年に続いて2階を開放していたが、スタンドの埋まり具合から察するにこちらも過去最高の人出(ゴール裏だけでおそらく10,000人以上)だったのではと思う。お陰で開門が通常より1時間早まって(年チケ開門は開始3時間半も前!)10時前に家を出る事になったのだが。今日はここ数年恒例の秋刀魚祭りも行われ、開門後に並んでゲット。

 以前にも書いたが、このカードは先制した方が勝つ傾向がある。おそらく川崎がボールを支配するだろうから、マリノスが勝つとすればその攻勢を受けつつセットプレーorカウンターで先制するしかないかなというのが試合前の予想。それはまさにここ2試合(リーグ柏戦、ナビスコ仙台戦)の展開そのものではあるのだが。
 予想通り開始から川崎がボールを繋いで攻勢に出て、一度右サイドの小林悠からの低いクロスを大久保が合わせてポスト直撃というシーンもあった。一方でマリノスの攻め手としてはやはりカウンター、それも齋藤学のドリブル突破位だったのだが、周囲がそれに付いていけず、折角敵陣深くまでドリブルしてもラストパスは前では無く横か後ろになってしまい、そこで川崎に守られる事が多かった。そんな中で前半の半ば過ぎだったか、マリノスゴール前で今日左SBに入った新井がパスミス、これをエドゥアルド・ネットがダイレクトでシュートして川崎が先制した。新井は下平の負傷で先週のナビスコ仙台戦から左SBで出ているが、本職はCBで利き足も右なので急造感は否めず、たまに攻め上がっても縦への突破ではなく横の味方を探しているといった感じで全体的に不安定なプレーで、川崎はそこを狙っていたと思う。

 後半は開始から遠藤→マルティノスという交代。遠藤も特に何もせず前半を過ごしていたが、ここまでかなりのチャンスを与えられ、A契約まで達した後ならば、もう少しシビアに見ないといけない。現状ではスピードはあれどそれを活用する駆け引きや動きの質が追い付いていない。川崎のようなJ1上位クラスが相手ではそもそも試合に出れるレベルにはなく、中位下位クラスになら途中出場でどうにか、といった水準だな。もしマリノスがガンバやセレッソの様にU23チームを編成してJ3に参戦すれば、格好の修行の場になったとは思うのだが、サテライトの試合ですら他チームに比べて少ないとは言え、こうした実戦で起用し、鍛えるようとするのは危険な賭けだ。
 マルティノスが入ってマリノスは前半よりは攻勢を強めるようになり、何度かチャンスも作り出してはいたのだが、後半半ば過ぎに川崎にPKが与えられ、これを大久保が決めて2点差とした。席から遠かったのでPKを取られたシーンはよく見えなかったが、後で映像で視てみると喜田が小林悠の足を蹴っていた。さすがに2点差を撥ね返す力は今のマリノスには無く、そのまま試合は終わった。やはりこのカードは先制点が鍵を握るようだ。

 柏戦では強烈な日射しでかなり焼けてしまったが、今日は薄曇りという絶妙な天候でそれほど消耗せずに済んだ。試合後は一度実家に寄り、その後横浜でRAT代表氏と飲んで帰宅。横浜駅も混んでいたが、やはり渋谷、新宿などと違ってどこか安心感がある。