今日はずっと雨予報だったが日が近付くにつれて予想降雨時間は何度も変わり、ギリギリまで行くのを保留していた。もし雨なら屋根のある等々力(川崎×新潟)もあるな、などと考えつつ今日の午後は雨雲レーダーを見ながらの仕事だったが(苦笑)、夕方になってようやく試合の時間帯には降らないと確信出来たので三ツ沢に向かった。例によって岡野町交差点からバスに乗る作戦で試合開始時刻に座席着。
マリノスは過去2戦3−0とは言え残留を争う相手にシュート数で上回られたりボールを支配されたり、という内容なので、今日の相手である神戸にはどれほどだろうかというのが試合前の着眼点だった。丁度前節のアビスパから見て神戸の監督は師匠筋に当たるし、選手のレベルも高くなっているのでどうかなと。
前半はほぼ神戸のペースだった。シュート自体は精度を欠いて枠外なのだが、エリア内やエリアすぐ外からフリーで打たれるシーンが多く、これほどシュートを打たれるマリノスは久々に観た。そして前半半ばに神戸の最初のCKからニウトンが合わせて先制し、そのまま前半は1−0神戸リードで終了。
あまりに酷い前半だったので踏ん切りも付いたのか、後半頭から中村俊輔投入(富樫がOUT)。いつもの1トップに戻って動きやすくなったのか、後半開始からマリノスが押す展開。だが次のゴールは神戸だった。マリノスゴール前への長いグラウンダーのパスを走り込んだP・ジュニオールが流し込んで神戸2−0。さすがに0−2から逆転は厳しいかなと思っていたのだが、失点直後にクロスをカイケが合わせてマリノスが1点を返した。まだ後半10分過ぎだったのでこれで勝負は分からなくなった。
神戸は前半飛ばし過ぎた為か後半はなかなかボールを前に運べない。レアンドロは前線でボールを収めて孤軍奮闘していたのだが、周りのフォローが遅れがちなので次に繋がらない。そんな中でマリノスは齋藤、マルティノスの両サイドがスピードに乗って何度も駆け上がるので守る方からしたら(特にSB)相当しんどかったと思う。そして後半40分近くにクロスに合わせようとしたマルティノスが倒されてPKゲット。あまりに派手に倒れたのでシミュレーションかと思った(笑)これを中村が1度やり直しになったものの2度目も決めて同点に追い付いた。この後神戸はPJに代えてCB北本を入れ勝点1を確保しにかかったのだが、既に三ツ沢には逆転の匂いが充満していた。で、アディショナルタイムに右サイドのクロスからの混戦をマルティノスが押し込んで3−2、そして試合終了と。
そう言えばホームの神戸戦は去年も似た様な展開だった。0−1から終盤に2点入れての逆転勝ち。神戸は選手も監督も揃えながらいつも“あと一歩”感がある。シーズン中、そして今日の様に90分の中ではJでも上位クラスのサッカーを見せるのだが、最終的には中位となり、勝点3を逃す。これを埋めるのが俗に言う「勝者のメンタリティ」なのだろうか。
マリノスの方は「後半中村俊輔投入」が最高の形でハマった試合だった。この人の展開力も勿論だが、両サイドが疲れ知らずのスプリントを仕掛けるが故に相手が疲弊していったという側面もあるだろうな。次はサイド勝負となりそうな広島戦だが、J下位→中位と来て上位にはどうだろうか?
0−2から逆転など(しかもマリノスで)なかなか観られない試合だった。雨上がりでかなり蒸して、しかも虫も結構飛んでいる状況だったが行って良かった。