連休明けに10月のAマッチデー2戦目。海外組の移動時間や全体練習の時間を確保した上での試合日程だとは思うが、NZ戦を10/5(木)、ハイチ戦を10/9(月祝)に出来なかったかなとは思う。
日産での代表戦ではここ数年メインorバック隅のカテ4(指定)を買っているが、今日はそんなにチケが売れてないとのことだったので、ゴール裏2階の隅に行けばいつもとそう変わらないなと思い、カテ5(自由席)を購入。着いたのは選手入場直後だったが、カテ4との境界辺りに座れたので目論見は成功(笑)ただ写真でも分かるとおり、ここはピッチから一番遠いエリアでもある。これが旧国立や先日行ったビッグスワン等になると、同じトラック付でもトラックに沿ってスタンドが建てられているのでもう少しマシなのだが、日産はこの四隅の余計なスペースがピッチとスタンドを更に遠ざけている。あくまで推測だが、このスタジアムの建設当時はW杯決勝会場の座も狙っていたので、7万規模という収容人員を確保する為にはトラックに沿うよりも広くスタンドを建てる必要があったからではないかと思う。スタンドがトラックに沿う形でも日産より収容人数の多いスタジアムなど幾らでもあるが(ベルリンのオリンピアシュタディオンやローマのスタディオ・オリンピコ、あるいはW杯に向けて専スタ化される前のモスクワのルズニキ・スタジアムなど)、20世紀末当時の日本のスタジアム建築ではそれが常識であり限界だったという事なのだろう。観戦者の視点が欠けたスタジアム建築という意味では1つの象徴ではあるかもしれないが。
という事で試合について(苦笑)例によって箇条書きにて。
・今回マッチメイクで色々言われているが、今日みたいな試合だから今日のようなスタメンに出来る訳で、それでこそ“テストマッチ”の本来の意義に沿うものだろう。これが例えば来月対戦する相手にならとてもこういうメンバーは出せなかった。今月の2試合に関してもNZ、ハイチ共に日本が苦手なスピードや高さを活かして押されても1発で点を決めてくる相手なだけに無駄では無いはずなのだが。どうも最近のマッチメイク批判はアクセス稼ぎの煽り記事のネタに利用されている感が強くてその中身にとても同意出来ない。
・2戦とも槙野がCBに入っていたが、これはおそらくこの選手をCBの控えとして連れて行けるかのテストだったのではないかと思う。試合に使わずとも予選を通してずっと呼ばれているので、おそらくムードメーカーとしてのこの選手の役割を監督は買っているのかなと。控えとして連れて行くにしてもCBかSBどちらかなので、今月はCBで、という事だったのではないかと。まぁそのテストはおそらく不合格だったとは思うが。本大会に行くとしたら予選のアウェイ豪州戦でそうだったように、左SBの控えとしてではないかと思う。CBとしてなら高さで不安があってもSBなら十分で、攻撃参加する積極性もあるので長友の控えとして計算出来る。
・その左SBで今日代表デビューした車屋だが、ちょっと慎重すぎた感があった。3点目に繋がったクロスなど効果的なプレーはあったし、これが例えばW杯直後のチーム作りの時期なら及第点で次も呼ばれるかもしれないが、今はもうW杯まで時間が限られているんだな。この時期はW杯メンバーに選ばれたいという野心をプレーで体現出来る選手が優先して選ばれる時期であり、まずもってこのポジションには30歳を越えてもなおセリエAの強豪でプレーし、食事やランニングフォームも逐次改善して少しでも自分のプレーを高めようとする選手がいる訳で、(今日もクロスで1点アシストした)その選手に危機感を抱かせるくらいのプレーが必要だった。控え候補にも今日は右SBでスタメンフル出場した酒井(高)がおり、先ほど書いたようにもしかしたら槙野がこのポジションに回るかもしれない。そういう意味で(本人の性格的なものもあるかもしれないが)少し大人しすぎたかなという印象。来月も選ばれるかは微妙だな。12月の東アジアカップには呼ばれるかもしれないが。
・香川は後半途中から中盤に入ったが、正直このポジションなら倉田や井手口の方が攻守に機能する。この選手の持ち味はパスセンスよりもドリブルでの仕掛けやゴールに近い場所でのアイデアなので、今の代表のサッカーならもう1列前のサイドアタッカーの方がまだ活きるとは思うが、このポジションは浅野、乾、久保、原口、武藤と激戦区。監督もそれを踏まえた上での中盤起用なのだとは思うが、このままだと本大会メンバーには選ばれてもレギュラーかは微妙なところ。ただ日本の選手で最もネームバリューはあるので、相手のマークや警戒を引き付ける意味では重要な存在とは思う。しかしなぁ・・・前も言った気がするが、この選手は機能する為の戦術的条件/制約が多い。10番を背負うならもう少し幅広い戦術でも活きる選手になって欲しい所だが。
・この2連戦で起用されなかったのは第3GKの中村とCBの植田。GKの中村はともかく、植田は今度こそ代表デビューかと思ったのだが。植田は15年1月のアジアカップが初代表で、そこでの4試合を含めもう13試合でベンチ入りを経験している。また選ばれながらベンチ外になった試合も3度ある。もしかしたら今日3-0くらいだったら後半途中に投入されたかもしれないが、逆転されて攻撃陣をテコ入れする必要が出てきてCBを途中投入する展開では無かった。来月はおそらく吉田&昌子だろうし、この選手もデビューは12月か。
代表戦で3-3というスコアは初。帰りはいつもの日産での代表戦と同じく、新横浜の混雑を避けて帰路へ。