J1第4節 横浜M×新潟(日産)


 13年に負けて以来ホーム新潟戦では確か全勝のはずなので今日も勝つかなと思っていたが、1−1の引き分け。押している割に決定機は単発という点で去年に戻ったような内容だった。今日はウーゴがスタメンだったが、この選手はイベリア半島出身、抜け目なくスペースを突くプレースタイル、そして背番号7という点からスペインのビジャを思い起こさせる。ただ今日は2度ほど決定機があったが決められず。特に2度目の左からのクロスをフリーで合わせて枠外に飛ばしたシーンは、先制直後でこれを決めれば試合が決定付けられた&この直後に失点しただけに試合の分岐点だった。シュートまでは持ち込めていて、リーグで既に2点取ってレッドスター時代にもゴールを量産していた実績もあるだけに、コンディション次第かなと思うが。そうそう天野がボランチから左に流れて中央にクロス、という展開は札幌戦の3点目と同じで、これは練習で培ったパターンなんだろうな。
 失点のシーンはEURO2004のフランス×イングランド戦を思い起こさせた。フランスが終了間際に追い付いた後、ジェラードがGKに同じような浮き球のバックパスをして、それをゴール前に残っていたアンリが拾って倒されPK、となったシーン(これをジダンが決めてフランスが逆転勝ち)。

新潟のホニは開始から明らかにスピードがあるのが分かっていただけに不用意だったとは思う。マルティノスの先制点もラッキーパンチみたいなもので、これも事故みたいな失点だったので、後半勝負と割り切れば良かったが、過去のホーム戦よりかは停滞した内容だった。

 齋藤は新潟の右SB矢野貴章に上手く対応されて浦和戦、札幌戦の様な決定的なシーンは少なかった。惜しかったのは前半の中央突破から相手をかわして打ったシュートくらいだったかな。矢野は長身でスピードがあり、齋藤に裏を取られそうになっても上手く体や足を入れてブロックしていたが、齋藤がこのオフに欧州に行けなかったのは年齢以外にこういう部分なんだろうと思った。欧州に行けば矢野ぐらいの体格、スピードのあるSBは幾らでもいる。そこでサイドアタッカーが生き残るにはそれを上回るスピードやテクニック、得点力、それが厳しければ原口の様に90分間攻守に動き回る献身性が必要だと思うが、その点で物足りないと判断されたのだろう。

 今日は横羽線第三京浜を結ぶ新しい首都高の開通日で、開通時間が丁度試合終了直後の16時ということで、帰りに溝の口行きのバスに乗ると、先導車に誘導された車列が見えた。