J1第3節 横浜M×鳥栖(三ツ沢)

 
 開始からクリアを拾われて小野のミドルはバー直撃とか、危なっかしいシーンが続いていたのだが、前半半ばにロングボールを中澤が撥ね返し、それを天野が後ろの扇原に戻そうとしたボールをその扇原がスルーしてしまい、ゴール前にいた鳥栖のFW趙東建にとって絶好のパスとなって難なく決めて鳥栖が先制。前半のマリノスの決定機は右クロスをウーゴが合わせたシーンくらいだったかな。今日は練習で負傷したという喜田の代わりに扇原がアンカーに入ったが、最終ラインの前の守備+下がってボールを受けて左右に散らすシンプルな仕事をこなしていた喜田に比べ、扇原はあまり守備面で貢献出来ず、ボールを受けて、持ち替えてパスを出すまでにコンマ何秒か掛かるので相手の狙い所になっていた。鳥栖も意識して狙っていたようで、開始からトップ下の小野を中心に常に複数で扇原をチェックしており、そこはさすがフィッカデンティだなと。
 鳥栖の選手では左SB吉田とイバルボが印象に残っている。吉田はこの前の柏戦で観た小池のように、小柄ながら強さとスプリント力を持った選手で、坊主に髭という風貌と九州のクラブという事から国見とか東福岡のような九州の高校サッカー出身と錯覚してしまうが、実は静学出身という。イバルボは前半から荒ぶってイエローも受けていたので、後半15分くらいに田川と交代かなと思っていたのだが、試合が進むほどにこの選手の凄さを実感することになった。確かにまだ体が重そうでキレが無いので切り込んでもシュートを放つまでには至らなかったのだが、サイドに張って味方からのロングボールを前でしっかり収められるので、鳥栖はボールを支配されつつもしっかり押し上げる事が出来ていた。これでもう少し体が絞れてきたら相手にとって更に脅威になるな。後半10分過ぎにはマリノスのハンドから得たPKも決めた。
 0-2とされた後のマリノス伊藤翔を入れて2トップにし、1点を取りに押し込むが一度遠藤のシュートがポスト直撃するシーンもあるなどなかなか点が決まらず。後半40分過ぎにようやくウーゴが決めたが、鳥栖も最後まで足が止まらずカウンターで押し戻してマリノスに決定機を作らせなかった。そのまま試合終了。やはり鳥栖戦は何だかんだで1点差になる。

 ずっと雨予報が続いており、よりによって三ツ沢開催でそれはキツいと思っていた中で前日に予報から傘マークが外れた。試合中は時折陽が差して暑いくらいで。帰りはいつも通り歩いて下山し、観戦仲間と横浜駅近くで軽く飲んでたら隣の席に座ったのが等々力帰りのガンバサポで、負けたチーム同士でしばらく喋っていた(笑)その後の記憶はあまりない。