J1第8節 横浜M×神戸(日産)


 2週連続の日産。チケの販売状況を見て今日は開門前に並ばなかったのだが、余裕で2階席を確保できた。席割り変更でバクスタで観れなくなったし、階段の上り下りをしないといけなくなったが、時間的なメリットは大きい。やはり前日のシート貼りから当日の列整理(開門約3時間前)まで結構な時間を拘束されるのは、仲間内で分担するとは言え結構な負担だし。

 今日の神戸はポドルスキは累積警告で出場停止で、スタメンにまだユース所属の小林(これがリーグ戦デビュー)や、前節にリーグ戦デビューの佐々木など中盤から前に若い選手を入れてきたが、前半はちょっとチームの体を成していなかったな。まるで連携が出来てないので、神戸が自陣でボールを奪っても出しどころが無く、マリノスにすぐボールを奪い返されていたし、マリノスのサイド攻撃を抑えきれず、(神戸から見て)右サイドを何度も崩されてフリーでクロスやシュートに持ち込まれていた。若い選手にとって試合経験は重要とは言え、こういう状態ではむしろ逆効果なのではと思う。マリノスモンバエルツが来る前がそうだったが、チームとしての基盤の無い状態で試合に“放り込まれて”も、最初は勢いでどうにかなっても徐々に相手に研究されてフェードアウトしてしまうものだ。
 ただマリノスとしてはそんな神戸に前半0-0だったのが痛かったな。あの相手なら前半で先制するだけでなく、2点目、3点目を取って勝負を決めておくべきだった。後半はさすがに神戸が修正してきて2枚替えで徐々にマリノスゴール前に近付くプレーが増えていったのだが、そんな中でマリノスが先制。天野が左から入れたグラウンダーのクロスを神戸CBがクリアしきれず、中央でブマルがフリーで抜け出して流し込んだ。正直そんなスピードがあった訳でもないクロスをクリア出来なかった相手のミスに助けられた面はあったが、相手にとってみたら押されながらどうにか抑えていた中でついに失点してしまったという事で、これで均衡が破れてマリノスが押し切るかなと思った。
 だがゴール直後に神戸は渡邉千真を入れたのだが、前半半ばに左サイドを抜け出した大槻が中央にグラウンダーのクロス→三田が合わせて同点、その約10分後には今度は右サイドを抜け出た渡邉がそのままシュートし、逆転した。左右サイドの違いはあったが、どちらも中央からマリノス最終ラインの裏にダイアゴナルに走り込んだ先にパスが通った形。その後もマリノスは攻めには出るが、相手ゴールエリア角で回すのに終始して決定機自体はそれほどなく、試合終了。

 今日の相手に勝点1でもどうかと思うが、逆転負けはキツい。とにかくリーグ戦で2点目が取れない。このサッカーは最終ラインの裏という構造的なリスクを抱えていても攻守の切替えの早さと(主に)サイドからの攻撃力で2点、3点と奪って相手を圧倒するというものだが、今はリスクはそのままでそれを上回る攻撃が出来ていない状態。柏戦でも書いたが、この状況は組織の熟成不足というより既存の選手と目指すサッカーの不一致によるところが大きいのではという気がしている。基本的に攻撃陣はサイドも中盤も得点力が必要で、中盤はパスだけで無く相手ゴール前に走り込むプレーが必要だが、今日の天野、バブンスキーはどちらかというとサイドへのパス供給役という側面が大きかった。要は時間が解決する問題では無いのでは、と。
 そんな中でも来週もここで湘南戦があり、その次も鹿島戦なので4月は毎週末ここで試合がある。今日の客の入りの悪さ(16,313人)はその辺も影響してそうだな。開幕前の展望で書いたように、マリノスのコアな客層(相手や日程がどうあれマリノスを応援する為にスタジアムに行く層)は大体15,000人前後で、それ以外の人は対戦カードや日程を選んで来る傾向にあると思っていて、先週まさに「足が向く」カードがあった故に今週はその反動が来たのだろう。先週に続いての日曜開催だったが、先週と違って14時開始だけに終わっても16時なので、まだ時間に余裕があった。