ガーナ戦&メンバー予想(最終)

観に行った06年のスコットランド戦10年の韓国戦がそうだったせいか、W杯前の国内壮行試合はよく雨が降る印象がある。

 展開としては南ア大会前の日韓戦に近かった。序盤に先制され、後半攻め込むも決めきれないうちにPKで追加点を奪われるという点で。試合後の重苦しい様も似ているな。8年前はその後もイングランドコートジボワールと連敗したまま本大会に突入したのだが結果はご覧の通り。何が起こったかというと
・レギュラー、布陣の変更
GKが楢﨑→川島、SBが内田→今野or駒野、中盤では中村俊輔がレギュラーから外れて阿部、長谷部、遠藤の構成、CFは岡崎→本田と守備にシフト
・南アに入る前のスイス合宿
大会後のインタビューや記事を読むとこれがかなり良かったらしい。スイスは高地で、南アと時差もないので理想的だったと。
・ベースキャンプの環境
南アのジョージを拠点にしたが、気候も良く、ゴルフや釣りなど気分転換も出来る場所だったらしい。逆にブラジル大会のベースキャンプは試合会場と気候が違って肌寒かった為にコンディションを崩す選手が続出し、また試合会場との移動距離も長かった。

 そう考えると今回スイス経由で現地入りするのは8年前の成功例、またベースキャンプの場所(カザン)が試合会場3都市の間にある点も前回の反省を踏まえたのかと思う。メンバー構成についてもおそらく何かしらの手が入りそうだが、8年前を参考にするならば、右サイド原口→酒井宏樹、2列目をカウンターに特化という事でドリブルでボールを運べる乾がレギュラーになる可能性はある。本当はこの場所に中島翔哉を置きたかったが・・・。カウンターなら浅野のスピードもハマるが、ガーナ戦で出番が無かったのを見るとエントリーは厳しいか。
 中盤ではいつも代表では負傷で早々に交代したりしていた大島が初めて普段のプレーを代表で見せたのは収穫だったかな。遠藤以来パスでリズムを変えられる選手はいなかっただけに貴重な存在。後半柴崎と交代と思いきや90分プレーしたのでおそらくこのまま本大会にもエントリーするはず。
 後半は攻め込みながらそれほどチャンスが無かったが、これも8年前とそう変わらないし、当時何が起こったのかを考えるとこの試合だけの観点と本大会を見据えた観点とではまた違ってくるのも事実。まぁ全てはコロンビア戦までの約20日間で決まる。1点言うならば、8年前は岡田氏がチームの全てを掌握して大熊、大木両コーチは文字通りのアシスタントだったと思うが、今回の西野氏は戦術面は森保、手倉森両コーチに任せて、チーム内のマネジメントの部分や対外的な顔としての役割をこなすべきだと思う。ガンバ時代みたくスーツでどっしり構えてれば黙っていても絵になる人だと思うのだが、元々雄弁では無い人とは言え今日みたくジャージ姿でボソボソ喋るインタビューは良くない。やはり2年以上現場の指導を離れているだけに求められるのは失礼だけど「神輿」としての役割で、実際の戦術面は直近までJクラブで指導していたり、五輪やW杯予選を経験している森保氏、手倉森氏の力が生命線。

 と色々思いつつ23人枠を最終予想。

GK :1川島、23中村、12東口
DF :17長谷部、22吉田、20槇野、6遠藤、3昌子
サイド:5長友、19酒井宏、8原口、21酒井高
MF :16山口、18大島、7柴崎、2井手口
2列目:14乾、11宇佐美、4本田、10香川
FW :15大迫、13武藤、9久保

DFは植田が入るかと思っていたが、3バックの中央、4バックの右もこなして中盤も出来る(要は長谷部の代わりが出来る)遠藤かなと。FWはガーナ戦で岡崎を途中で入れて2トップを試したってことは普通は浅野ではなく岡崎をエントリーだとは思うのだが、最後にサプライズ枠ということで敢えて久保を入れてみた。2列目も出来る器用さとシュートの上手さという点も考慮して。