ウルグアイ戦

箇条書き
・強豪相手に若い選手がどんどん仕掛けていく姿が南アW杯直後に似ているなと。あの時は本田、長友、岡崎24歳、内田が22歳、香川も21歳と若く、30越えてたのは遠藤くらいだったので、今日のメンバーはそれより少し平均年齢が高いと思うが、先月のコスタリカ戦同様、攻撃が若い選手中心なのでより若々しく見える。その辺のチーム構成(後ろはベテラン中心、攻撃は若い選手中心)のバランス感覚はさすが。

・8年前と共通しているのは若い選手が欧州でプレーすることによって当たり負けしない強さやかわす術を手に入れて、相手に潰されずに技術を発揮できる点。今日の2点目の堂安の粘りとか中島のプレーはそれが感じられた。

アジアカップに向けてCBは三浦が今日一発やらかしてしまったのがマイナス材料。吉田、槙野、冨安の3人は確定と思うが、残り1枠は昌子が負傷から本格復帰すればそこに入るだろう。

・大迫のポストプレーは芸術の域と言ったら大袈裟かもしれないが、相手の圧力を上手く吸収してボールを自分の懐に収める技術は誰にも真似出来ない。もう少しシュート精度が高ければ言うこと無しだが(苦笑)、それを補って余りある貢献度。

・今日の遠藤はまるで長谷部のような落ち着いたボール捌きだった。ウルグアイにプレスに来られても慌てずボールを回せていたし、元々リオ五輪の頃から長谷部の後継者と言われていたのが、紆余曲折経てついにそれに相応しい選手になったかな。

・CBやボランチ、2列目に若い選手が出てきた中で、SBもそうなって欲しい。既に30歳近い佐々木はともかく、室屋は全体的にプレーにこれといった武器が無いのが難点。今の長友、酒井と競争するのはハードルが高いが、守れるのを前提としてプラスアルファで何か武器を持つ(運動量、高さ、攻撃力など)選手はいないものか。マリノスの山中は左足という武器があるが守備で簡単にかわされ過ぎて、終盤になるほどプレー精度が落ちるのがなぁ。五輪世代を見渡すと高さのある立田(清水)、複数ポジション対応出来る杉岡(湘南)、橋岡(浦和)辺りが伸びてきて欲しいところ。先月の試合では守田(川崎)が右SBで出ていたが、アジアカップはもしかしたらこの選手が入るかもしれない。

ウルグアイは昔から気になるチーム。初めて本格的にW杯を見たアメリカ大会は南米予選で敗退したのだが、それが逆にどんな選手がいるのだろうという興味を掻き立てられた。本大会出場国は雑誌でよく取り上げられるものだし、当時の自分はそれを貪り読んで選手を覚えていったのだが、一通り各国の有名選手を覚えると今度は予選敗退した国にも興味が出てきた、という流れ。フランチェスコリ、フォンセカ、R・ソサ、ポジェ等々当時の主力はまだ覚えている。

・そのウルグアイはロシアの前くらいから徐々に若い選手が台頭してきて、特に中盤はこれまでのように運動力と激しさだけでなくベンタンクールみたいなテクニックもある選手も現れているのだが、スアレスカバーニ(共に31歳)の後継者がおらず、これから徐々に厳しくなる予感。伝統の守備も少ないチャンスをあの2人が決めてくれる信頼感あってこそだと思うし、前線にそうした選手がいなくなると、いい試合をしながら勝ち切れない、最後の1点が遠い、という試合が続いてしまうのではないかと思う。今日点を取ったG・ペレイロ(23歳)はPSVで3季連続二桁ゴールを決めていて、今季もリーグ8試合で5点決めているようなので今後化けるかもしれないが。

・来月はベネズエラと対戦した後、アジアカップトルクメニスタンと対戦するので最後はキルギスと、という流れはなかなか良い。おそらく今日のメンバーをベースにあと何人か試してアジアカップへという流れか。