ルヴァン杯GL 横浜M×湘南(三ツ沢)


 今日は行く予定は無かったが、思ったより早く仕事を上がれたのと、西から来る雨雲が試合中は横浜まで届かなそうだったので三ツ沢へ。まぁそれでも横浜駅に着いた時点で開始の19時半を回っており、タクシーで向かった。

駅ビルも一部覆いが取れてその姿が分かるようになってきた。ただこの工事が始まってから西口のタクシー乗り場が1台づつしか客を乗せられないようになって待ち時間が長くなったのには閉口する。以前は車列が4列くらいあって並んでいても次々に乗車出来たのだが。結局三ツ沢に着いたのは前半30分頃。ホーム側はまず空いてないのでバクスタアウェイ寄りに向かったのだが、裏で建設中の病院の建設も進んでいて、球技場との間にあった高い仕切り柵も一部低いものに置き換えられて様子が分かるようになっていた。

かつては古河電工の社宅があって試合日には手摺りにチームフラッグが掲げられた映像が中継に映り込んだりしたものだが、この病院ではどうだろうか。

 開始に間に合わない時は大抵着く前に点が入っているのだが、今日はまだ0-0で、着いてから10分程後に遠藤がエリア内で倒されてPK。大津のキックはGKに止められたが弾いた球がまた大津の前に転がってこれを押し込んだ。
 ハーフタイムに改めてスタメンを見たが、やはりもうこれ以上ルヴァン杯で勝点を落とせないので、先週末のリーグ戦でスタメンだった飯倉、畠中、三好、天野を入れてきた。湘南も杉岡、齊藤、鈴木、梅崎とリーグ戦で一定の出番を得ている選手が4名で、お互いのターンオーバー度合いはほぼ同じといったところ。
 後半はマリノスが押し気味で、GKからの繋ぎでも自陣でボールを奪ってからのショートカウンターでも湘南ゴールに迫っていたのだが、ある時点から全く点が入る気がしなくなった。湘南がシュートに身体を当てたり上手く守っていたのもあるが、とにかく最後のクロスなりシュートの精度が低く、攻め込んだ回数の割にGK富居を脅かしたシーンは少なかった。あれだけ相手陣内で前を向いてボールを持ちながら最後の最後でトーンダウンしてしまう。監督も相手ゴールエリアまでのサッカーは教えられてもそこから先はもう個々のセンスなり技術の世界だよなぁ。ここにマリノスとマン・Cの違いというか、一見試合を支配しているように見えてゴール数や勝点が伸びない理由があるようにも。
 シティにはデブルイネ、ザネ、スターリング、アグエロといった相手ゴール近くで違いを作れるタレントがいて、そのタレントと組織の高度な融合があのサッカーな訳だが、言い換えればこのサッカーを実現するには個々の選手に相当高いスペックが求められる。これは攻撃陣だけでなく守備も同じ。繋ぎを苦にせず、裏を取られるリスクを軽減出来る速さを持つチアゴや畠中がいてこそ最終ラインを高く保てる。今日ドゥシャンが退場したのも、高く上げた最終ラインの裏を抜け出されて後ろから倒したことに因る(最初黄紙が提示され、その後赤に変わったのでその事情を知りたいところだが、このプレー自体は一発レッドでもおかしくは無かった。)。怪我人が多いという事情はあるが、今後も1点勝負のシビアな試合が続くことになるのではないかな。大分や湘南の様によく鍛えられたチーム、名古屋、川崎といった個々の力でマリノスを上回り、組織力も一定水準以上あるチームに苦戦するのを見ても。ルヴァン杯に限って言えばA組は混戦なので残り2試合でGL首位も4位も有り得ると思うが。
 今日は両チームとも目を引いた選手はいなかったが、ティーラトンが攻撃参加を自重気味だったのはやはりここ最近の出来(フリーダムに上がりすぎて裏を取られ失点直結)を踏まえたものかな。ある試合でミスをしてもその後の試合で改善した姿を観ると嬉しいものだ。逆に何度も同じミスを繰り返す選手に対してはその将来性に疑問も湧いてくるのだが。湘南も個人で目立つ選手はいなかったがチーム全体でサボらず走り続けるのはさすがだった。自陣でボールを奪い攻撃に転じる瞬間、ボールホルダー近くの選手が全速力で前に駆け上がるシーンはこのチームならでは。

 試合はこのまま1-0でマリノスが逃げ切ってルヴァン初勝利。後半30分過ぎから霧雨が降ってきてAT突入直後にスタジアムを出てバスに乗車。最寄駅に着いたら普通に降っていたが、どうにか試合中は持って何より。