J1第13節 横浜M×磐田(日産)


 5月で30℃越え。今日は13時開始だったがこうなると数年後にはGW明けからから夜開催がスタンダードになるかもしれない。5月でこれなら7月、8月は想像するだけで汗が吹き出そうだが、東京五輪は大丈夫かいな。
 まぁそれはさておき今日のスタメンも前節と同じ。中盤は扇原、喜田がWボランチ気味でマルコスがトップ下に入る形だったが、この試合でも4ゴールで快勝。何と言うか選手の特徴が上手く組み合わさって攻守の最適なバランスが見付かった状態、言わば「ハマる」布陣が見付かった感がある。やっぱマルコスはサイドよりも中央やや下がり目で自由に動き回るのが性に合ってるんだろうな。またこれにより左に入るようになった遠藤もまだ突き抜け切れない部分はあるものの、神戸戦で少し自信になったのかドリブルの仕掛けが以前よりは積極的になり、機能するようになった。
 そしてこの布陣だと三好をベンチに置いて切り札に出来る。今のマリノスはスタメンと控えの格差が大きく、ビハインド時に状況を打開出来るタレントがベンチにいなかったが、天野と合わせてそれが可能になった。また三好はやはりコパアメリカに招集されて少なくとも15、16節は出場できないので、三好不在時のオプションをここで使えるようになったのも大きい。
 今日はマルコス、エジガル、仲川がゴールそろい踏みだったが、これでマルコスが7、エジガル、仲川が4で計15ゴール。開幕戦の吹田スタジアムで友人と合流した時に、この3人で30ゴール以上なら上位行けると冗談半分で言ったのだが、13節でもう半分に到達。

 試合の展開としては4月のアウェイ浦和戦にも似ていた。浦和も磐田もマリノス対策はしてきたが付け焼き刃感は拭えず、押し込まれる中でどうにか耐えるも先制を許した後は堤防が決壊した形になって失点を重ねるという流れ。逆に大分、C大阪のようなしっかり組織が仕込まれてるチームにとっては、マリノス戦はいわば基礎を踏まえた上での応用編みたいなもので、そうしたチームには分が悪い。その意味で言うと、次節の湘南、16節の松本は同じ監督の下で長期間指導され、そのサッカーが浸透しているチームなので難しい試合になりそう。湘南とはここ最近の対戦は五分で常に1点勝負の試合になるし、松本も個人の能力から考えてJ1で苦戦は必至かと思っていたが今節もアウェイで名古屋を破ったり、勝点15で12位とかなり健闘している。

 今日は磐田サポが結構来ていたのも印象に残っている。アウェイG裏1階の半分くらい埋めていた。鹿島や磐田は地元だけで無く首都圏にもサポが多そうだが、静岡から来る人も13時開始なら陽が出ている内に帰れるのもあるだろうな。磐田は今季も残留争いになりそうな気がするが、名波氏は決して戦術家では無く、OBで固めたスタッフを束ねる大将でありマネージャータイプなので、辞めても(辞めさせても)更なる混乱を招くことになるのではないかな。コーチにOBでなくとも戦術に明るい人を呼ぶだけで大分変わると思うのだが。