山陰行(3日目)

 最終日はまず石見銀山に向かった。今回の旅は基本的に11年前に行かなかった場所を中心に回るのだが、この11年の間にここは世界遺産に認定されるなど大きな変化が。銀山だけに山奥にあるので、やはり車移動が楽だ。ただここは観光客の一般車立ち入りを制限していて、車で行けるのは世界遺産センターという施設まで。そこからはバスで向かうことになる。街に着いてレンタサイクルに行ったら電動自転車は30分待ちということだったので普通自転車を借りて一般公開されている龍源寺間歩という坑道まで2.3kmをひたすら坂道を登り続けた。そこまで急な坂では無かったがさすがにこの暑さでかなり消耗。ただ坑内は16℃とかなり涼しかった。

 自転車を返した後は、反対方面にある大森の街並みを散策。途中丘の上から眺められる場所もある。

 前日の運転中から思っていたことだが、この辺りは赤い屋根瓦が多い。石州瓦といい、この色は釉薬の原料に使う土石に因るものだと言う。ここからバスで世界遺産センターに戻り、中の資料館を見学した。石見銀山は16世紀当時世界有数の銀鉱山で、その旨が記載された当時のスペインの地図も紹介されていたが、自分としてはその日本地図にある他の地名にも興味を引かれた。備後:Vigoや駿河:Surunga、土佐:Tonsaなど当時の発音が推測できる記載が面白かった。後は石見:Hivami、安房:Avaなどワ行が軒並みVで表記されていたので、当時は濁音?とも思ったが、VとWの区別が付いてなかったかもしれないから普通にいわみ、あわと発音してたとか?まぁ色々面白い展示だった。

 石見銀山を出た後は出雲大社に向かった。ここは11年前にも行っているがここまで来たらさすがに寄らねば。前回も8月だったが当時はそれほど人はいなかった記憶があるのだが、行ってみるとかなりの人出で駐車場を探すのに難儀した。

 ここでも御朱印を頂く。既に15時近くだったがここでようやく昼食ということで出雲そばを食し、最後の目的地である日御碕に向かった。当初の目的地は岬にある灯台だったのだが、その手前に神社があったので寄ることにして、参拝し、ここでも御朱印を頂いた。

 そしてようやく出雲日御碕灯台へ。その白さが青い海と空、そして夏の緑とよく調和して絵になる。

中も入れるのだが実は16:30で閉まる中で着いたのは16:20過ぎ。かなりギリギリだった。

 海岸は散策出来て、2枚目に写っている場所も普通に入れるのだが柵も何も無い。上から見るとスリルがあるが、実際に行ってみると無理をしなければ安全に楽しむことが出来る。しかしこの眺めは素晴らしかったな。事前の期待値以上という点で今旅最高のスポットだった。

 夕陽も綺麗だろうとは思ったが時間の関係で断念し、帰路へ。18時に空港近くの店舗で返却ということで30分ほど余裕をみたつもりが途中の幹線道路が渋滞してかなり時間が押す羽目に。近くのガソリンスタンドに着いたのが17:50でそこで店に電話を入れたら帰りの飛行機に間に合うなら大丈夫とのことだった。まぁ結局18時丁度に着いたのだが。そこから送迎車で空港まで送って貰い、羽田へ。機内から見える夕陽が美しかった。

 お盆期間だけに満席だったが遅れる客もおらず時間通りに出発して定刻通りに羽田に到着。