高校選手権1回戦 矢板中央×大分(ゼットエーオリプリ)


■年末ドライブ
 ここ数年、年末は車で近場に出かけているのだが、まだ行った事のない場所が多いのもあって、去年に続いて房総に行く事にした。九十九里など候補はあったが、たまたま知った九十九谷の展望台、養老渓谷、そして城下町大多喜を巡ろうかなと。
 まずは九十九谷の展望台に向かったのだが、ここは星空がよく見えて日の出前後は雲海が出ることもあるらしく、朝4時半に家を出てアクアラインを渡って向かったのだが、雲が多く星は見えず、現地に着く頃には白み始める始末。既に何人か一眼レフを構えていたが、気温が上がりすぎたのが良くなかったのか、雲海も見ることは出来なかった。ただまぁ山肌から湧き上がるような霧(雲?)といい見事な眺めではあったな。

近くには神野寺という聖徳太子が建てた関東最古の寺もあって参拝したが、時間が早すぎて年末年始の準備をする作業員しかおらず御朱印は貰えなかった。参拝後は養老渓谷へ。

で、行ってみたのだが、時間が早すぎて駐車場も殆ど空いておらず、数km歩くことになってしまい、結局駐車場近くの立国寺という寺を参拝するだけで終了。ここは源頼朝に縁があり、出世観音なる像が祀られている。9時過ぎだったが住職が既にいて御朱印も拝領。

この寺は山を少し登った先にあるのだが、先日の台風の影響か石段が一部崩壊して仮設の階段での対応だった。

ここに限らず道を走っていても特に山道では土砂崩れの復旧途上にある箇所が多く、被害の大きさを痛感。

予定ではこの後大多喜に行く予定だったが、雲海も見れず渓谷の景観も見れずでどうも今回はいまいちだなと思いつつマップを眺めると帰り道に今はゼットエーオリプリスタジアムと呼ばれている市原臨海があるのが分かり、ここには行った事がないのを思い出して予定変更。途中の道の駅で昼飯を食って土産も買って11:30と丁度良い時間に現地到着。
と思ったらスタジアム傍の駐車場は既に満車で少し離れた駐車場に飛ばされた。駅から徒歩30分以上で地元チームも来ないし余裕だろうと思っていたが甘かった。駐車場には袖ヶ浦ナンバーが多かったから近隣の人で観に行く人は一定数いるんだろうな。時間帯も、観終わって大晦日の買い物して帰宅、という流れには丁度良いし。

■観戦記
 例によって観るのは1試合のみで、カードは栃木の矢板中央高と大分の大分高校。両チームを見比べると矢板中央の方が長身かつ体格の良い選手が多かったが、開始からその矢板がロングボール中心に攻め込んで早々に先制。ミドルをGKが弾いたところに詰めた形だったが、そこまで強烈でも無いシュートをGKが前に大きく弾いてしまったのは少し勿体無かった。
 ただこのGKはそれ以外では2~3度ナイスセーブがあり、それ以上に攻撃の起点としてのキック精度、飛距離が素晴らしかった。大分は序盤こそ矢板のロングボール攻撃に付き合って前に蹴り出すシーンが多かったが、徐々に7番の司令塔を中心にボールを展開して決定機を作り出していく。九州のチームはどちらかと言うと矢板の様なサッカーをするイメージがある中でこういうテクニックや連携をベースに展開するサッカーは新鮮な驚きが。ただ良いところまではボールを運ぶものの決め手に欠けて1-0で前半終了。
 後半は矢板がPKを得て2-0とし、このまま終わるかなと思っていたら選手交代で流れを変え、途中で入った選手が点を決めて追い付いた。知らなかったが選手権の交代枠は5人になったんだな。1回戦は延長は無いのでPKへ。
 PKは両チーム最初の5人全員が決めたが、矢板は主にGKの取れないコースに強烈なキック、大分はGKのタイミングを外し逆を突くキックとそれぞれの特長が出ていて面白かった。先攻の大分の6人目がポストに当てて、矢板が決めれば勝ち抜けという状況となったが、蹴り出すまで長い時間を取ったキックはクロスバーを越えて7人目へ。そして大分の7人目のキックはコースが甘くGKにキャッチ、矢板は今度はきっちり隅に決めて試合は終わった。

 帰りは湾岸沿いのルート。東関道に乗ると丁度西日が正面に来て、しかも結構な強風でなかなか神経を使う運転だった。まぁ何はともあれ今年の観戦もこれで終了。これで今年は38試合。