いわき行

 試合の無い今の時期は土日どこかに出掛けたくなる。去年は千葉や甲府方面に行ったが今年は少し遠出していわき方面に行くことにした。思えば福島の浜通り地方に行くのは06年にドイツW杯の直前合宿を見にJヴィレッジに行って以来。
 最初は具体的な行き先は特に考えてなかったのだが、いわきへ向かう特急内でふといわきFCがかなり豪華な練習施設を持っているのを思い出した。実は以前友人に一緒に観に行こうと誘われたのだがその時は都合が合わず行けなかった。調べるといわき駅の2駅手前、湯本駅から車で10分弱の距離にあるらしい。てことで降りたのだがバスは一日数本しかないためタクシーを利用した。因みにだがかの有名なスパリゾートハワイアンズは電車ならこの湯本駅が最寄でこれから向かういわきFCパークの少し先にある。“ハワイ”というくらいだからてっきり海沿いにあると思っていた。それはともかく到着するとまずこのような凝ったデザインの施設がお出迎え。隣にはアンダーアーマーの倉庫もあり、施設内はアンダーアーマーのアウトレットやクリニックなど様々な店舗がある。

 レストランも数軒入っていて、代表シェフ西さんの店もあった。そこで昼食をば。グラウンドは入り口から見て建物の反対側にあり、試合が行われているところだった。

東北の高校新人大会のようで昼食時は丁度青森山田聖和学園の試合。試合後は駐車場で山田の選手にライターが話を聞いている場面にも出くわした。いつも思うが特にユース世代を専門にしてるライターは凄いなと思う。一年中びっしり大会スケジュールが詰まって試合の開催場所もスタジアムだけでなく今日のように練習グラウンドで行われることがむしろ多い。こうしたグラウンドや高校、ユースの拠点を巡って日本全国を飛び回っている訳だから。
 折角なのでアウトレットでいわきFCのタオルハンカチを購入。駐車場もほぼ埋まっていたが、ナンバーを見ると試合を観に来たと思しき地域(宮城など)もあったが半数以上はいわきナンバー、次に福島ナンバーが多かったので地元の人が来ているのだろう。いわきFC自体は今年からJFLでJまであと一歩という段階だが、施設面では既にJ1クラス、いやJ1でも店舗を併設して人を集めているところは札幌くらいだろうか(札幌の場合は石屋製菓の施設の隣に練習場があるといった感じだが)。マリノスタウンもそうだったが今はもう無いしな。このチームのフィジカル強化に重きを置いた方針は全面的に賛同は出来ないが(目指すサッカーがあった上でそれを実現するアジリティ、持久力、パワー等個々の肉体を強化するというなら分かるが、まずフィジカル強化が来るのは違うのでは無いかと)、様々なスタイルを持ったチームがあることが日本のサッカーの強味になっていくとは思っているので今季JFLでどうなるか注目したい。因みにだが今はアンダーアーマーが全面的にバックアップしているが、このフィジカルに重きを置いた方針はライプツィヒザルツブルクレッドブルグループのサッカーと親和性があるので、将来何らかの繋がりが生まれる、かもしれない。というかレッドブルのメソッドを導入したら相乗効果が生まれるんじゃないかと。

 駅までは3km弱といった距離なので帰りは歩き。駅の近くに温泉神社という社があり、参拝して御朱印を拝領。境内にはその名の通り温泉が湧いている。

 「湯本」という名前から分かるようにここは温泉地で、街中や駅のホームに足湯もある。湯本駅からいわき駅に向かった後は駅から10分ほど歩いた場所にある子鍬倉神社を参拝し、ここでも御朱印を拝領した。

 
 いつものように来た道をそのまま帰るのでは無く、今回はバスで郡山に向かい、そこから新幹線で帰るルート。郡山からだと大宮まで1時間ほどで東京までも1時間半程度と近い。東京駅で降りるつもりだったがいわき駅前を歩いている時に友人から誘いがあって上野駅下車に変更し、そのまま飲んで帰宅。