J1第6節 横浜M×横浜FC(日産)


 13年振りのリーグ戦ダービーということだが、もうそんなに経ったのかという思いが強い。当時の観戦記を引っ張り出してみたが関係性はあまり変わってないかなとも思う。しかし記憶を呼び起こすにはこういう記録は付けておくもんだな笑
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 当時のメンバー*1も見てみたが当然ながら多くの選手は引退しており、残念ながら故人となった選手もいる。その一方で田中隼磨菅野孝憲太田宏介など所属チームは変われど未だ現役の選手も数名。なおカズは唯一07年当時からチームに所属し続けている選手だが、前回、今回共にベンチ入りせず。ずっと所属している唯一の選手が当時既に40歳の両チーム最高齢というのも凄い話だが。

 リーグ戦では久々だが天皇杯では何度か対戦していて、結果はマリノスの全勝だがいずれも1点差だったり延長までもつれ込む試合もあり、また横浜FCは前節川崎相手にスコアこそ完敗だが内容的には押し込む時間帯もあったようなので、リーグ王者と昇格チームほどの差は結果に出ないかなというのが試合前の予想。
 試合が始まると前半半ば迄は横浜FCが押し込む展開だった。GKから丁寧に繋ぎ時にはサイドに大きく展開して揺さぶる攻撃で何度か決定機を作る。下平氏は柏時代に縦に速すぎるというかあまり中盤でリズムを作れないサッカーという印象があったのだが、今日はそのイメージを覆すサッカー。特に前線の一美と斉藤は縦横に動き、斉藤はドリブルで揺さぶることも出来るのでマリノスからしたら厄介な2トップだった。サイドのマギーニョ、松尾が攻め込むシーンも多かったが、マリノスは前節もそうだったがここ最近守備時に2バックかと思うほどサイドががら空きになることが多い。
 ただこの時間帯に横浜FCが先制出来なかったのが勝負の分かれ目ではあったな。前半30分にマルコスのクロスを横浜FCのDFが触れてOGとなりそのまま1-0で前半終了。後半早々にオフサイドラインギリギリで抜け出したマルコスが決めて2-0、その約10分後の遠藤のゴールで試合はほぼ決まった。横浜FCはやはり選手層の問題なのか、特に前線で切り札や流れを変える選手がおらず、運動量も落ちて時間が経つほど簡単に裏を狙う攻撃が増えていった。後半に入った皆川、草野は一美、斉藤に比べて前線で走り回って体を張るタイプだけにそうなってしまうのは仕方ない面もあったが。終盤はマリノスがボールを支配し、攻め込まれてもすぐに自陣でボールをカットしてカウンターという場面が続き、結果4-0で大勝。

 展開的には去年の最終節によく似ていた。序盤に相手の攻勢を凌いだ後で先制して主導権を握り、その後前に出てきた相手の裏を突いて追加点を上げて試合を決するという辺り。やはり先制出来るかどうかが重要だな。ただ今日はダービーとは言え昇格チームが真っ向勝負で挑んできたことが好都合だった面はある。今季はスーパー杯の時から相手が上位陣、あるいはより能力の高いアタッカーだとマリノスの守勢時に抑えきれず簡単に先制を許してしまうことが多い。まぁ今はターンオーバーで内容面では妥協しつつ勝点を積んでいく時期でもあり、チアゴを休ませて勝点3を取れたのは大きかった。

 いつもはホームゴール裏2階での観戦で帰りはゲートに着くまで時間が掛かるが、今はバクスタで観戦しているので帰りもすぐ東ゲートから退出出来て狙った電車に乗れて帰れるので、それはそれで便利ではある。

*1:J league Data Siteより