天皇杯決勝 川崎×G大阪(国立)


 何気なく申し込んでみたチケが当選してしまったため、2021年最初の観戦は去年と同じく天皇杯の決勝にて。14:40開始ということで昼は行く途中、渋谷辺りで食べようかと思っていたが、ふと国立ということでホープ軒を思い出して入場前に。ここも福岡の長浜屋と同じで何故かクセになる味。

ホープ

 今回は同じ3階席でもバクスタアウェイ寄りを選んだのだが、抽選販売後の一般販売中止もあって自分の列はそれほど人がおらず、こうした決勝では珍しくのんびりとした観戦となった。入場後は試合までまだ1時間以上あったのでコンコースなど場内設備を見て回った後で試合開始。

 試合前の予想としては意外とガンバに勝機はあるのではないかと。直近の対戦では川崎が5-0で圧勝してリーグ優勝を決めたが、カップ戦決勝では得てしてそういった結果がフラグになるものだし、ガンバは当然分析して対処する中で決勝特有の1点勝負になったらどうなるか分からないなと。
 と言う中での前半は川崎が押し込みつつも決定機を逃して0-0。ガンバも前半早々にパトリックが頭で合わせてネットを揺らすもオフサイドというシーンこそあったが、それ以外は前にパスが繋がらず後ろで堪え忍ぶ展開だった。それでもガンバは井手口が負傷?で不在とは言え矢島、倉田、パトリック、宇佐美という1本のパスからゴールに結び付けられるタレントがいるので前半スコアレスというのはむしろ御の字だったかなと。
 と言う中で後半10分頃に川崎が先制。ハーフライン付近で川崎がボールを奪い、最後はL・ダミアンからのパスに走り込んだ三笘が上手く流し込んだ。その後も川崎が前半同様に押し込んでここで2点目が決まっていたら勝負は決まったかと思うがクロスバーを叩く、かすめるシュートが続いて追加点を上げられず。それでも時間は進んで後半35分を過ぎた頃になって急にガンバが勢い付いた。川崎を押し込み始めてじわじわとゴールに迫り、シュートシーンや決定機も生まれ始める。今季のガンバはこれがあるんだよなぁ。守る時は東口や守備陣の個々の踏ん張りでどうにかして、ある時間帯になると突然西野時代の様な迫力ある攻撃で点を取って勝点3を得るという。観ていて少し前のCL決勝バイエルンvsチェルシーを思い出した。バイエルンは本拠地が決勝会場かつチェルシーが複数人出場停止という絶対有利な状況で予想通り押し込んで後半に先制するも、チェルシーがワンチャンで追い付いてそのままPKで優勝という試合。実際ガンバは何度か決定機は作ったし、もし追い付いていれば更に勢い付いて90分内で勝ち越すことも有り得たと思うが、最後は川崎守備陣が踏ん張ってゴールを割らせず、そのまま試合終了。

 これで川崎がリーグとカップの2冠、ガンバはどちらも2位という結果になったが、それにしてもガンバは不思議なチームだった。1試合の中で攻める/守るがはっきりし過ぎているというか、相手に押し込まれている時間が結構ありながら、ある時間帯では逆に相手を圧倒するという。例えその相手がリーグ王者であっても。まぁ前述の井手口やアデミウソン、昌子を欠いてこの結果は上出来と言えるかもしれないが。

 帰りは表彰式も観て、最後はメイン側コンコースで新宿のビル群を眺めつつ帰路へ。

国立競技場から新宿を望む

 昔はカップ戦決勝や代表戦の時などは外苑前経由で帰るか代々木まで歩いたりしたものだが、今日は人数制限下で混雑の心配も無く帰りも千駄ヶ谷から。この駅も五輪向けに改装されて小綺麗になっていた。