J2第16節 大宮×千葉(NACK5)


 最近の首都圏開催の試合は5000人限定でJ1だとチケは即完売してしまう。マリノス戦なら先行で買えるのだが、どうも長年の年チケ生活に慣れたせいか、気付いたら先行発売日を過ぎて完売になっている事が多い。味スタ、等々力の一般発売時も然り。また年チケならともかく出来れば今は日曜より土曜に観戦したいなと思っているところに今週土曜に大宮×千葉というカード。発売日には買えなかったが、その後リセールでゲット出来て久々のナクスタへ。
 ここに来るのは2年前の選手権以来だが、大宮戦だと4年振り。また千葉の試合を観るのも久々だなと思ったら実に2013年以来8年振りだった。そんなに経っていたとは・・。J2というのもあるが、フクアリはたまにフラッと観に行こうというには距離があるんだよな。物理的には大宮も大して変わらないが、東京駅での京葉線の乗換などを含めた心理的な遠さ。

 試合前に北浦和で途中下車してローストチキンコオロギで今夜のつまみ用の手羽先を買い、大宮駅から歩いてスタジアムへ。大宮は降格圏に低迷して岩瀬監督を解任して元なでしこの佐々木氏が暫定監督となり、千葉も中位と波に乗り切れない。マリノス戦以外の試合に行くと元マリノスの選手が目に付いてしまうのだが、大宮は三門雄大がスタメン(試合前にはJ通算350試合出場で表彰されていた)、千葉は新井一耀、鈴木椋大がサブ。しかし彼らがマリノスに在籍していたのは2015~17年頃なのだが、監督はともかくその時からあまりに選手やサッカーが変わって遠い昔の様に感じる。

 試合は序盤からお互い球際が激しい展開だったが、監督就任緒戦の大宮よりは千葉の方が相手ゴールに近付くシーンは多かったかな。大宮は1トップのハスキッチが前線でボールを収めるのだが、それがなかなか良い形に繋がらず。このハスキッチという選手はボスニア人なのだが、遠目には一昨年まで在籍したファンマそっくり。後釜として獲ったにしても容姿まで似てるとは笑。
 前半終了間際に見木が右サイドのグラウンダーのクロスをファーサイドで合わせて先制し、後半も早々にサウダーニャが決めて千葉が2-0。このサウダーニャという選手は少し前からtwitterのTLに名前が出ていてかなり個性の強い選手という情報はあったが、個で打開できるスキルやゴール後にピッチ脇の控え選手達と喜んだ時の笑顔、後は痛がるシーンの多さ(笑)も含め、サポに愛される要素を備えた選手という印象を受けた。敢えて言うならより若く遊び心と愛嬌のあるマルティノスという感じ。
 2-0とリードした千葉はあまりリスクを冒さなかったのもあって試合は落ち着いたが、大宮が押していたと言えるのはラスト10分くらいか。試合を通して大宮の決定機は2回くらいで、新監督の初戦とは言えなかなか厳しい内容だった。ただ両チームのスタメンを見比べると千葉には鈴木大輔安田理大田口泰士といったJ1で主力を張り、タイトル獲得経験もあるようなベテラン(鈴木、安田は海外経験もある)が多いのに対して大宮は三門、馬渡和彰、翁長聖、河本裕之などのJ1経験者はいるものの、その点で差はあったようにも思う。
 千葉も↑写真のようにサポも結構来ていたが、昇格圏まで勝点10差(消化試合数は千葉が1試合多い)とは言え、42試合中15~6試合消化したに過ぎず、まだチャンスはある。ただ全てはサウダーニャが良い方に爆発するかどうか、という気もした。この選手が上手くハマったら見木、船山、櫻川といった他のアタッカーにも相乗効果を及ぼすようにも。

 このスタジアムはさすが専スタだけあって席(メインアウェイ寄り)から選手の声がよく聞こえてその点でも面白かった。丁度千葉ベンチの斜め後ろ辺りで、監督の尹晶煥よりもむしろコーチ(調べたところ川原GKコーチ)や通訳が積極的に声を出していてヘッドコーチの小林慶行もあまり前に出てなかったりと、ベンチワークを間近で観ることが出来たのも良かった。帰りも大宮駅まで歩き帰宅。