東京五輪女子サッカーGL 中国×ザンビア(宮城スタジアム)


■東北行
 思えばチケが当選したのは19年6月だった。とにかく日韓W杯会場で唯一未踏であるこのスタジアムに行くべく申し込んだら1つ当選した訳だが、2020年はまさかの1年延期、今年も首都圏の他北海道、福島で無観客が決まる中で気が気では無かったが、宮城ではどうにか有観客が維持されて観戦出来る運びとなった。
 JALのセールで羽田-青森便が格安だったので、7/23に青森に飛んで三内丸山遺跡青森駅周辺を散策してその日の夜に仙台に入り、今日はまず女川に向かった。ここはコバルトーレ女川のスタジアムが建設中とのことで、どういうものか見ておきたいなと。まぁ仙台市内、松島など主な観光地は既に何度も行ってるのでどこか未踏の地へという思いもあった。仙台からJRで約2時間で女川駅着。スタジアムは駅から早歩きで10分ほどの場所にある。

女川スタジアム(遠景)
女川スタジアム(入口)

まだ完成では無いようで、建屋には近付けなかったが、外観を見る限りピッチを含めほぼ完成しているようだった。調べると9月に柿落としらしい。GWに行った宮崎もそうだったが、近年こうしたJ3クラスの5000人規模のスタジアムが各地で建設されている。出来れば各都道府県に2ないし3つ、特に23区内にこうしたスタジアムがあれば良いのだが。
 その後は駅前(海が近い)に出て早いランチをば。

女川丼

 その後は途中下車して鹽竈神社に参拝しつつ仙台に戻り、宿にチェックインした後休む間もなく仙台駅からスタジアムまで行くシャトルバス乗り場へ。

表参道の階段 夏場に上るのはキツい

■試合
 と言う訳でついに宮城スタジアムに到達。いつからか“少なくとも日韓W杯の日本会場は制覇しよう”と思いつつもこのスタジアムはベガルタすら近年は使わず、代表戦も数年に一度、それも平日という中で五輪は千載一遇だった訳だが紆余曲折の末、やっと辿り着けた。
 今回はチケ1枚で2試合観戦出来るのだが、17時からは緒戦敗れたチーム同士の対戦。全体的にサッカーをしているのは中国ではあったが、ザンビアの前線の破壊力はかなりのものだった。特に左サイド起点に仕掛ける11番のバンダという選手はオーバメヤンあるいはアンリかっていう位の無双振りでハットトリック。逆に言えば前線に破壊力がある分、後ろのお留守ぶりが際立つ形になったのだが・・。中国が前半で3-1でリードしつつも後半にザンビアが巻き返して4-3と逆転、しかし終盤に中国がPKを得て4-4と最後まで分からない展開だった。
 スタンドはどちらかと言えばザンビア寄りだったかな。正直このスタジアムに行くのが目的で試合そのものはあまり考慮してなかったのだが、第1試合から良い試合を見せて貰った。ただ中国と言えばかつてはアジアの女子サッカーを牽引する存在だっただけに、今のチームは特に特長の無い中途半端さを感じたのも事実だった。一応アジアでトップ3に入るであろう女子の代表チームがこれなのはちょっとマズいんじゃね、という。中国女子はかつては世界トップレベルでもあった訳で。
 結果は4-4で終了。この時は分からなかったが、なでしこのGL突破に向けては最良の結果になった。