J1第34節 横浜M×G大阪(日産)


 34節と言えば通常なら最終節だが今期は20チームなので更に4試合ある。マリノスは33節終えて川崎と勝点12差となり、今節川崎より獲得勝点が少ないと川崎の優勝が決まる。思えば19年はリーグ戦ラスト7試合を全勝で駆け抜けて優勝した訳だが、今年は特にここ5試合はそういった勢いは感じられず、前田のワンタッチゴール、杉本健勇のヘッド、後はPKやセットプレーで何点か、と得点パターンも限られつつあるし、相手の攻撃陣にJの平均レベルを越えたタレントがいる場合(名古屋シュヴィルツォク、横浜FCサウロ・ミネイロC大阪乾など)がいればしっかり仕事をされている。

 という中で今日は文化の日だったのだが、数年前まで毎年この日はナビスコ杯決勝で、今も祝日故にリーグ戦が組まれるので、言わば自分にとって“観戦の特異日”でもある。丁度1年前は今日と同じ日産で鹿島戦だった。
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 思えば1年前の今頃も感染者数は収束し、収容人員やアルコール販売など条件が緩和された時期だった。当時はこのまま来年(21年)はいつもの観戦に戻ることを期待していたが、今年は変異株で前年以上の感染者数を出し、それが1年経ってようやくまた落ち着いたという状態。ワクチン接種の進展など去年と異なる点もあるが、これから冬を迎えることもあるし、去年ほどの楽観的な予想は控えておく。

 このコロナ禍は観戦にも色々(負の)影響を与えているが、全席指定化によって家を出る時間が遅くて済むようにはなった。今日は13時開始なので、19年以前のように自由席なら10時頃に列整理で10時半入場、つまり10時前にスタジアムに着くために8時台に家を出る必要があったが、今日は余裕を持たせつつ10時過ぎに出発。そして菊名で下車して坂道を上り、篠原八幡神社に参拝した。

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篠原八幡神社

御朱印を集めるようになって各地の寺社に関心を持つようになったが、闇雲に回るのでは無く、家の近所とか旅先、近隣のよく行くエリアなど何かしら縁を感じる場所を中心に参拝している。ここも新横浜に近い社ということで。菊名駅から歩いたが、場所は新横浜駅の裏手にある。参拝後は↓の様な道を通って新横浜駅へ。

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横浜駅の裏手

新横浜から歩いて数分の場所だが、ここもずっと変わらんな。市のHPによると再開発組合が近年結成されたようなので*1相鉄線が直通したら変わっていくのかな。

 と試合までにかなり長くなってしまった。試合前の予想としてはガンバはキム・ヨングォン、昌子不在のCBということで点は取れそうと思いつつ、宇佐美、パトリック、井手口、倉田とタレントの質は高いので、前述の最近の傾向然りで、マリノスゴール前で良い形でボールを持たせたら一発食らう懸念はあった。前半はここ最近に比べれば幾分かマシな内容だったと思う。東口を脅かすほどではないが、少なくともミドルを打って攻撃は終わっていたので。まぁそのミドルも扇原のがバーをかすめたぐらいで殆ど宇宙開発コース。2年前からそうだが、今のマリノスは得点力を前線に依存しており、今季リーグ戦での中盤の得点数は天野3、和田1、喜田、扇原、岩田、渡辺に至ってはノーゴールという状況。相手にエリア内を固められたらその打開策の1つとしてエリア外からミドルがあれば少しは変わると思うのだが・・。
 前半は停滞して後半選手交代で巻き返すのもここ最近の傾向なので、札幌戦みたいな展開かなと思いつつの後半だったが、開始10分頃に左クロスを倉田に決められて先制を許した。試合を通して決定機はこれだけだったが、そこで決めるのがさすが代表経験者だし、先に書いたように相手のタレントを抑えきれず仕事をさせてしまう現状が出たゴールだった。その後は選手交代でガンバを押し込み、東口が見送るようなポストをかすめる惜しいシュートも何度かあったのだが、ことごとく決まらず。先制された後だったか、ガンバ守備陣の裏に抜け出てボールを収めようとしたレオセアラが芝に足を取られて転倒というシーンがあったが、それ以降何か嫌な予感のする展開ではあった。
 ただ杉本健勇がCKをニアで合わせて僅かに枠を逸れたシュートを観て、この選手の強みがようやく分かった気がした。これまで浦和でもセレッソでも何でも出来て得点パターンも多彩な万能型FWを目指しているように見受けられたが、マリノスでのゴールは全て頭。クロスに空中で相手DFに競り勝って合わせるヘッドこそがこの選手の強みなんだなと。レンタルなので来季どうなるか分からないが、クロスの得意な選手やパターンを組み込めば、しっかり結果を出すのではないかと思う。前田も去年は特に目立った実績は無かったが、強み(スピード、運動量)を活かすポジションや動きを覚えたことで今季の活躍がある訳だし。

 試合はそのまま終盤となり、同時刻開始の等々力の試合は終盤に浦和が追い付いたという情報が入り、その時は一瞬、終了間際にマリノスが追い付いて可能性を次節以降に残し、そしてここからドラマが始まる、とか妄想したりもしたのだが、AT5分も上手く守られてそのまま0-1で終わった。
 これで2位以下が決まったが、3位神戸とも残り4試合で8差とは言え直接対決を残しており、残る試合も東京、浦和、川崎と難敵揃いなのでまだ2位は確実とは言えない。3日後にまた同じ場所で東京戦なので、この試合がまず重要だな。