■旅行2日目
2日目はまず岡山に向かった。2年前の予定では岡山の試合は19時開始だったので、呉や尾道などを巡る予定だったが、今回は13時開始なので朝に移動。岡山と言えばこれ。
この話の原形とも言われる、古代の吉備国を平定した吉備津彦命に縁のある神社を巡る。まずは吉備津神社へ。
続いて吉備津彦神社
ここではボランティアの解説員がいて由緒や境内の建築物について色々教えてくれた。こうしてまた岡山駅に戻り、昼を食べた頃には12時を過ぎ、バスでスタジアムへ。直前に着いたせいもあったが、メインスタンドの入場口はかなり並んでおり、席に着いたのは開始数分経ってから。検温→消毒→荷物チェック→チケット確認という一連の流れが少しもたついていた感はあった。まぁ親子連れも多かったのでそこは仕方ない面もあったと思うけど。
■試合
この試合のチケットはメインスタンドアウェイ寄りの自由席。自由席なんてコロナ禍以降初めてかもしれない。このスタジアムも昨日書いた様に最近の陸スタの傾向を反映してメインスタンド全体が屋根で覆われており、また傾斜もあるので上部からだとピッチを俯瞰出来る。
岡山は色々な記事やSNS上でのサポの反応を見る限り今年の昇格を本気で狙いに来ている印象だが、ここまでは勝ち切れず引分けが多く、昇格PO圏前後の順位。対するヴェルディも上位に付けていて昇格を狙える位置にあり、いわば上位対決なのだが、それに相応しい内容だった。岡山は観てみると意外にピッチを大きく使う展開が多いというか、ムークやデュークら外国人選手の特長を活かしたサッカーだった。特にムークは中盤の下がり目から逆サイドに走り込む味方(主に右SB河野)に通すロングパスが多く、豪州の選手によくいるBox to Box型のMFという印象。ボール支配するヴェルディに対して岡山がこうした大きな展開でチャンスを作るという前半だった。
後半も同じ展開だったが、開始早々に左サイドで粘ってムークに繋ぎ、クロスをファーサイドに詰めた田中が押し込んで岡山が先制、その数分後には右SB河野への展開からクロス→中央で構えたデュークのヘッドで追加点。特に2点目は岡山の意図する攻撃がよく表れていたと思う。ただ決して単調ではなく、中盤の河井が司令塔として攻撃に変化を付けていたのも印象深い。
0-2とされたヴェルディは反撃に出て、後半の後半は岡山を押し込む展開が続いた。ヴェルディというとパスサッカーかつ綺麗な形に拘る印象もあったのだが、この時間帯は相手を押し込む凄味を感じた。クロスを跳ね返されてもまた拾って何度も攻撃を繰り返す様は迫力があり、今季ここまで好調な理由が分かった気がした。選手としては途中出場のバスケス・バイロン(今このチームにいるのを知った)はゴールだけでなく右サイドを何度も突破し、相手の脅威になっていたかな。途中負傷者への対応もあってATは9分もあったが、最後は岡山が凌いで2-1勝利。
ホームチームの勝利となった訳だが、観ていて前日の試合よりもスタンドのプレーに対する反応が早く、またその回数も多い印象。メインスタンドのアウェイ側でも結構席は埋まってユニ率も高かったし、そこはJリーグ歴の長さの違いだろうか。これまで札幌や仙台、大分、新潟、松本といった地方クラブが盛り上がる勢いそのままにJ1昇格してきたが、それに似た印象を受けた。ただJ2のレベル向上や資金(資本)力のある企業の参画で、勢いだけでは勝ち上がれない厳しさも年々増しているように思う。今日観た限りでは、昇格には日本人選手の底上げが必要かなとは思ったが、もしJ1に上がれば関西圏や広島から多くのアウェイサポが来るだろうし、また違う景色が見られるのではないかと思う。関東からも(自分を含め)初昇格クラブのアウェイ戦に行きたい(そして岡山観光したい)人は多いはず。そんなことを思いつつスタジアムを出て、帰りは歩いて岡山駅まで。もう夕方だったので駅前にあるシティミュージアムを観た後はホテルにチェックインして2日目が終了。
■3日目
最終日はレンタカーで岡山近辺を巡り、鷲羽山で瀬戸内を眺め、
続いて今度は山側へ行って鬼ノ城という古代の山城に向かい
帰宅。やっぱ瀬戸内の島が連なる光景はこちら(関東)には無いもので、見入ってしまう。次に来るのはJ1の岡山遠征か、あるいは広島の新スタジアム行か。